so far

駆け出しキーボーディストの皆様に耳コピの仕方、曲の解説などやってます。

アクセスとクオリティのスキマ

アイスコーヒーが好きです。多分、他の人よりも好きだと思います。やれブルーボトルだ、自家焙煎だ、いろいろありますが、個人的にはアイスコーヒーに期待するのは、「ある程度濃くて香りがあって、身近なこと」だけです。こんなこと書いたら本物のファンに怒られるような気がしますが、僕はこんなもんです。別に高らかに宣言する必要はないのですが、最近のコーヒーブームに対してちょっと物申したいからこんなことを書きました。関連してうどんブームに対しても一言言いたい。たかがコーヒー(うどん)に、そんなに労力使う必要あるのかね?

実際ブルーボトルも行ったし、讃岐でうどんも食べてきた。でも思ったのは、「いつも食べてるやつとそこまで変わらないな」ということでした。街なかに溢れているチェーン店でもうまいもん。アイスコーヒーだって別にブレンディの無糖で十分うまいし、丸亀製麺もなかなかのクオリティ出してる。そこで気づいたのは、自分はコーヒーやうどんには大して期待してないんだということ。ある程度のクオリティがあればいい。むしろ大切なのは通勤途中にあることとか、Wifi飛んでいることとか、値段とか。

ごくわずかのパワーで90点の満足度を得られているものに、2時間店の前に並んで100点のクオリティを取りに行くのはあんまり効率よいとはいえない気がするんだよなあ。しかも、それがフレンチの超有名店とか、名画とか、すさまじいジャズ・ミュージシャンとかだったらその10点分に労力かける意味は分かるけど、正直言ってコーヒーなんてもともと80点もあれば十分なんじゃないの?そもそもコモディティ品扱いなんじゃないの?(と、少なくともワタクシは思っている)

こうやって考えると、コモディティ品のアクセシビリティというのは非常に重要なんだなと。強烈に、ではなく、なんとなくちょっと欲しいなあ~と思っている時にアクセスできる場所にあること。このタイミングで、この場所で手に入れられること、というのはものすごく価値があると思う。

特にオチはありません!!!!これまでは一日2人ぐらいしか来ていなかったこのブログですが、最近100人ぐらいになっていて驚いています。これは気合い入れて記事かかなアカン・・・

 

 

初めてバンドでキーボードをはじめるあなたに (3)楽器の選び方

はい、それでは今回は楽器の選び方と周辺機器について書きます。
今回の連載の読者の皆様は、多分まだキーボードを持っていないと思うので、キーボードの選び方と、必要な周辺機器についてナビゲートしていきたいと思います。

キーボードの選び方にはいくつか観点があります。
主なところは以下3点ぐらいでしょうか。


・自分の出したい音が出るか
・可搬性が高いか
・予算に合うか


・予算に合うか
これ、当たり前ですが、超重要です。バンドって、結構カネかかるんです。スタジオ代だって毎回1000円ぐらいするし、その後みんなでご飯食べたりするし、ライブなんてやろうものなら5000円ぐらい飛ぶ覚悟です。しかも、音取りもしなきゃいけないからあまり時間がない。つまりバイトもあんまりできない。
こんな中でお金をやりくりしなきゃいけないんだから、あんまりいい楽器を買わない方がいいと思います。確かに高い楽器は間違いなくいい音が出ます!それは間違いないんですが、どうせ他のメンバーには区別がつかず、ただの自己満足で終わるので、最初は安いやつでいいと思います。

・可搬性が高いか
これは場合によってはかなり重要!一般的に、いい音を追求しようとすると、キーボードは重くなります。重いやつだと20kg超えるので、本当に気をつけましょう。「ピアノ鍵盤じゃないとやだ」とか言ってるとスタジオに自分の楽器を持っていけないので、キーボードの鍵盤に慣れる努力をしましょう。
ちなみに筆者は20kgの鍵盤(ヤマハMotif ES7)を毎回スタジオに持って行っていましたが、相当大変です。女の子はまずムリです。

・自分の出したい音が出るか
正直、最近のキーボードは優秀なので、多分あなたが出したい音はほぼどのキーボードでも再現できます。逆に、自分は絶対オルガンとピアノしか使わない!のように、使う音色が決まっている場合は、特定の音色に特化したキーボードを選定すればいいと思います。特化している分いい音ですが、大抵値段あがります。笑

それでは、ここらで値段別にキーボードをいくつか紹介しておきましょう。


レベル1:おもちゃ(2万円程度)
このレベルを買ってはダメです。さすがに。このレベルの音だと他のメンバーも気づきます笑
いくつか例を挙げておきますが、スピーカーがついているかどうかで判断しましょう。バンドで使うことを想定しているキーボードにはスピーカーついていないので、ついてるやつはアウトです。

↑こういうのは買っちゃダメです。


レベル2:入門編(3万~10万)
この辺が一番いいと思います。最初に買うならこのタイプ。バンドのキーボードに求められる音は全部入っているし、スプリット(任意の鍵盤に別の音色をアサインすること)もできる。10万円ぐらいのモデルだと、ウチコミもできます。フラッグシップモデルとの違いは、音色の品質と種類と鍵盤のタッチです。それ以外はだいたい同じことが多い。重量もかなりお手頃。だいたい5kg~10kgぐらい。
例:ヤマハMM、MOXシリーズ、ローランドJunoなどなど


レベル3:上級編(20万円程度)
キーボードの世界にどっぷり浸かり始めたら手を出したいライン。国内主要メーカーのフラッグシップモデルはだいたいこのあたりの価格帯です。鍵盤のタッチもいいし、音色もいい。ウチコミの機能も充実。プロのライブのキーボードセットに入っていることもある。レコーディングしたいと思うなら、欲を言えばこのぐらいのレベルがほしいところだけど、それもキーボーディストの自己満足であることが多い。笑
基本的には重い。76鍵だと20kg弱、88鍵だと30kgぐらい。88鍵はクルマがないと搬送不可です!61鍵だと15kgぐらいかな?これぐらいならなんとかいけるかなあ。。。
例:ヤマハMotifシリーズ、ローランドFantom、コルグTriton

レベル4:セミプロ編(40万円程度)
超こだわり派です。ここまで来ると、プロと使ってる楽器はほとんど変わらない。高いけど、高いなりに理由がある。だいたいは、音がめちゃくちゃいい(リアリティとライブでの音の飛び)。鍵盤もいい。重量は、OASISは多分結構重いと思うけど、Nordとカーツウェルは相当軽い。多分10kgぐらい。
例:Nordシリーズ、コルグOASIS、カーツウェル各種

番外編:生楽器編(30万前後~)
最終的に行き着くのはこれ。ここまでで紹介した鍵盤は、いずれもここに挙げられている楽器をサンプリングしたものにすぎない。つまりここにあるものこそ本物。ただし、当たり前だけど1本で1音色しか出ない。究極こだわるなら1本ずつ揃えましょう。可搬性とか、自室のレイアウトとか、予算とか考えちゃダメです。
例:アコースティックピアノフェンダーローズ、ウーリッツァー、クラビネット、コンボオルガン、ヤマハDX7Moog、Prophetなどなど。


ちょっと長くなってしまいましたが、とりあえずレベル2以上を選んでおけばいいと思います。今後本格的にやりたい!というのであればレベル3から買ってもいいと思いますが、最初はレベル2でいいと思います。本当にいろんなことができるし、音色もそれなりに許せるレベル。可搬性もいいし、おすすめ。
カネに余裕があり、かつ鍵盤系しか使わない(ストリングスとかブラスとかやらない)のであれば、Nordがオススメ。エントリーモデルは20万円ぐらい。本当はNord Stageというやつが一番オススメだけど、40万近くするからちょっと厳しいかもしれない。


次に周辺機器について。これはそんなに難しくないです。絶対に必要だと思うものと、あると便利なものをピックアップしておきます。

■Must
・サスティンペダル
これはマストです。逆に言えば、何を忘れてもいいからこれだけは忘れないこと。まあ、最悪忘れてもスタジオとかライブハウスでも借りられるけど、メーカーによって位相が違うから、位相をメニューのどこで設定するか覚えておいた方がいい。ちなみに、国内で言えばヤマハとローランドが同じ位相で、コルグが逆位相。せいぜい3000円ぐらい。

・レコーダー
バンドに1個でもいい。絶対必要。基本的に練習はPlan-Do-Check-Actのサイクルを回すことが重要なので、Checkするためにレコーダーを用意しましょう。筆者はiPhoneに接続できるマイク(Zoom)を購入し、iPhoneのボイスメモで録ってます。これなにがいいって、Dropboxにすぐアップしたり、AirDropでメンバーにその場で共有したりできるんです。これは革命的。本当に便利。練習が終わったら即録音が聴けるような環境を整えましょう。Zoomのマイクは1万ぐらいでした。


■Should
・ボリュームペダル
とても重宝する。オルガンとかストリングスの時に使うことが多いんだけど、ピアノやエレピの時でもソロだけ大きくしたいとか、Aメロは落としたい時に便利。キーボードの鍵盤は柔らかいからピアノほどダイナミクスがつけられないので、ボリュームペダルでダイナミクスの補助をしてあげましょう。だいたい7000円ぐらい。

・シールド
だいたい現場にあるので問題ないです。僕もキーボーディスト5年目にしてようやく買いました笑 現場によっては本当にカスみたいなシールドしかないこともあるので、本当は持っているといいです。ギターやベースとは違って素直に音を出してくれるシールドがいいので、そんなに高くないです。ライブだとライブハウスの機材と混じるケースがよく起こるので、派手な色のやつにしましょう。あと、3mは以外と短いので5m推奨です。3000円ぐらい出せばいいと思います。カナレかベルデンがいいんじゃないでしょうか。お金に余裕があればCustom Audio Japan。

・キャリーカート
重い鍵盤を使う人は必須ですが、軽い鍵盤でも女の子とかは持ってた方がいいかも。バリアフリーがされていない地下鉄の駅(丸ノ内線が天敵)と満員電車が最悪ですが、それ以外では効力を発揮します。選定は東急ハンズで行いましょう。楽器屋に置いてあるカートはすぐ壊れるのでやめましょう。細い部品がなるべく使われていないor溶接されているものを選びましょう。耐荷重40kgがちょうどいいです。代替3000円ぐらいだったかなあ。

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周辺機器と思って侮る無かれ。これがあるとないとでは演奏のクオリティにかなりの差が出ます。レベル3の楽器を買わずに、レベル2の楽器+周辺機器でもいいぐらい。お財布には限りがあるので、ちゃんと冷静に考えましょうね!!!
それでは今日はこのへんで。

 

初めてバンドでキーボードをはじめるあなたに (2)耳コピの仕方とあると便利な機材

Twitter始めました!ブログ更新のほか、おすすめ音源も紹介してます。

きしり🇺🇸 (@kishirisoul) | Twitter

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またしても大分あいてしまいました。
初心者キーボーディストの苦労を少しでも和らげるシリーズその(2)です。今日は耳コピのやり方と、耳コピに必要な機材(アプリ?)を紹介しましょう。

耳コピってどうやるの?

ここでは、歌モノのバンドのキーボーディストが「曲のコードと象徴的なフレーズを拾う」ことができたら耳コピ完了としたいと思います。だいたいのキーボーディストであれば、フレーズ(=単音もしくは2和音)は簡単に拾うことができると思います。難しいのは和音だと思います。ということで、フレーズのコピーはここではやりません(笑)
和音を取るのも、一つずつ取っていたらアホらしいので、理論を使ってうまいことラクして取っていきましょう。

といっても、実は以前のエントリで耳コピのやり方書いたんですよ。


耳コピのすすめ(その1) - so far


耳コピのすすめ(その2) - so far

コードとキーに関する知識はおおむね分かっている前提で書いているので、ちょっと難しいかもしれません。

耳コピは、率直に言ってかなり難しいです。和音を取らなきゃいけないワケですから。音源を本気で聞いても聞き取れないことはあります。プロでもあるんじゃないでしょうか。でも、楽譜を持っていないあんな曲のコードを自分でコピーできたら・・・と思うことってたくさんあると思います。そんなときのために是非ともチャレンジしてみてくださいね。

ということで、今日は、耳コピそのものよりも、必要なものの紹介をします。

耳コピに必要なもの:

  1. 根気
    残念ながら、これが一番重要です。慣れればそんなに時間はかかりませんが、それまではかなりタフな作業です。「明日は10時から練習だ。もう夜中の2時なのに全体的に自信ないなあ・・・でもまあここまででいいか・・・」となりがちですが、どこまでふんばってやれるかが勝負です。よーーーーーーく聞くことで聞こえてくることもあります。妥協せず最後まで粘り続けることが重要です。特に最初は。これで楽譜ができた時の達成感たらないですよ。
  2. 音源とプレーヤー
    ないと話にならない。プレーヤーについては、私はこのアプリ使っています。
    mimiCopy  - 耳コピ専用プレーヤー

    mimiCopy - 耳コピ専用プレーヤー

    • ART Teknika Inc.
    • ミュージック
    • ¥600

     他にもいろいろありますが、A-Bリピートがあること、テンポの調整ができることが条件です。最悪A-Bリピートだけでもいいけど。あとは早送り/巻戻しがやりやすいことが重要ですね。本当に分からないところは、0.5秒ぐらいをA-Bリピートで繰り返し続け、なんとか音取りしてます。こればっかりは、大変だけど頑張るのみ。

  3. 楽譜
    私は、見開きA3サイズで、5線の色が薄めで(筆圧低いから)、リング式のノートを使っています。

    まあこれはさすがになんでもいいと思います。ただ、楽譜(コード)はちゃんと書きましょう。取った音をコードまで抽象化するクセをつけておくと、後々すごくよかったと思うはずです。例えば、ジャムセッションに参加した時に、ボーカルの人から「これがやりたいんです」とか言って全然知らない曲の譜面を渡されることがあるんです。こんな時に、普段から楽譜を書いておくと、一瞬でセッションに参加できますよ。これ、めちゃくちゃ楽しいですよ!

  4. 楽器
    楽器はなんでもいいです。正直言って。ただ、音源を聞きながら音をだすので、音源と楽器、両方の音を同時に聞ける環境を作らなきゃダメです。僕は長い間、音源はiPhone付属のイヤホンを使って、その上からヘッドフォンを装着してピアノの音を聞いてました。ただこれ、ヘッドフォンの形状によってはiPhoneのイヤホンが耳の奥に押し込まれるため、しばらくやってると耳周りの軟骨がめちゃくちゃ痛くなります。笑 現実的なラインは以下のあたりでしょうか。
    ①小さなミキサーを用意する
    DAWのセット(DAWソフトウェアとオーディオI/F)を用意する
    シンセサイザーをミキサとして使う
    持ってるものをなんとかして使いましょう。ちなみに、③については、Yamaha MotifシリーズであればPatternモード中にInputに音源つなげばいけます。Nordシリーズは、ヘッドフォンジャックの横に音源用の端子があるから、それを使えばいけます。①番は不要なように見えますが、将来的に複数のキーボードを同時に扱いたくなった時に、ライブ会場でこちらで小さいミキサーを用意しておくと便利です。なにより会場のPAチャンネルを鍵盤で独占しちゃうリスクが避けられます(鍵盤はLRがあるから、3台持ち込んだら最悪6チャンネル使うので!!)

繰り返しになりますが、なれないうちは耳コピは相当大変な作業です。私はかれこれ10年ぐらいやっていますが、最初は1曲1時間かけても取れないことはザラでした。巻戻しやA-Bリピートなど、ちょっとした工夫で大幅な時間短縮になりますし、なにより心が折れにくくなります。根気よくやりましょう。千里の道も一歩から。では幸運を祈る!!!この曲のこのコードが知りたい!とかあったら相談してくださいね。

 

 

 

夏の食事

はてなブログって、投稿画面にお題例があるんです。「これをネタにブログ更新しろや、暇人が」ということです。今回のお題は、夏の食事。

 

ばかやろおおおおお年中コンビニだっつーーーーーの!!!!!!!

 

ということで、全く夏らしい食事はないので、本題に入ります。
今6人ぐらいのチームを任せてもらっているんですが、本当に難しい。結局チーム員は自分のことしか考えやがらねえ。
うちのチームでは一人退職による欠員が出て、チームで持っている仕事が宙に浮いちゃってるんですよ。ちょうど都合よく、結構時間が余ってそうなチーム員がいたからお願いしてみた。

ぼく「この案件担当してくれないかな?他の人は結構忙しくて」
チーム員「細々した仕事多いって聞いたからむりです。外出多いし」
ぼく「えっ」
ぼく「じゃあさ、細かい仕事はチームで分担してやr
チーム員「無理です」

という驚きの展開。こいつが別チームの年上に追い詰められていた時は、2層上の上司にまでレポート上げたりして対応してきたのに!!!
なんつーか、ウチの会社ってチームでなんとかしていこうっていう意識が低すぎる。自分の仕事は責任持ってやるんだけど、隣の人の仕事の話になると完全に無関心。いくら俺が地獄を見ながら必死で対応していても、全くお構いなしで19時退社(フレックスなのでほぼ定時)。特にプロパーとか社歴が長い人がそういう傾向。完全に悪しき社風。
チームでやることのよさって、死にそうな時に助け合うことができるってことだと思うんですよね。誰かが死にそうな時には、そいつ一人が徹夜するんじゃなくて、みんなで終電までやって終わりにするとか。別のやつがトラブルに見舞われても同じく。どんな仕事でも波ってあるとおもうんだよね。ウチの会社は、波が高い時期が仕事によって違うから、そうやって助けあっていけば残業なんてどんどん減ると思うんだよね。今年、そういうチームにしたいと思っていろんなチーム員のトラブルを解決して回ってるんです。トラブル時に助けられた経験を通じて、トラブル時に手を貸し合うことの大事さを身にしみて理解してもらおうと思ったんだけど、この一件で、そんな思惑は全然うまくいっていないことがよくわかった。まるで爬虫類の飼い主になったかのような気分だ。

難しいのは、そのチーム員も40時間ぐらい残業してるということである。ウチの会社の常識で言えば圧倒的に少ない方だけど、40時間やってる人に新しい仕事をムリヤリやらせるのはちょっとしんどいなあ。人増やしてもらうしかないかなあ、、、

 

 

独身生活

さて僕の独身生活が始まった。正確には4月末から始まっているけど。
ワーカホリックな僕はGW前の追い込みで毎日タクシー帰りだったので、平日は大して気にせず過ごせましたが、問題は休日。本当にヒマ。まあ好きな時間に起きたり、好きな時間にメシを食ったり、気楽といえば気楽なんだけど、本当に予定がない。ヒマ。

でも久しぶりに11時まで寝たわ。やっぱり、妻が早起きだからどうしても一緒に起きちゃってたんだよね。これまでは。一人で寝たら起こされないから朝寝坊できるなと思ったけど、もはや昼。まだ意外と家事はやっている。ここは驚きである。

さようなら僕の新婚生活

僕の新婚生活が終わりを告げようとしている。

昨日、妻から、海外転勤がほぼ確定したと告げられた。妻は以前から海外で働きたいと言っていたし、それについては僕も応援していた。また、2ヶ月ぐらい前から妻が勤務先の現法の面接を受けていることを知っていた。
正直言って受からないと思っていた。妻は僕と同じぐらいしか英語ができないし、筆記も散々なものだったと言っていたからだ。でも、うちの妻は面接受けがとてもよかった。僕も忘れていたが、就職活動の時は数社しか受けず、しかも全部受かっていた。できる妻だったのである。

話を切り出された時、僕は行ってこいと言った。僕も海外で働きたいと思ってるから、逆の立場だったらこんなところで足止めされたくない、と思うからだ。その一方で、毎日一人の生活を続けられる確信はない。仕事が大変だったら逃げ場がないかもしれない(仕事が大変なときはいつも妻に話し、励ましてもらっていた)。

また、何よりの問題が週末である。周りの友人はいよいよ身を固め始め、そろそろ子供を作る時期なのかもしれない。実際、こないだ友人に子供ができた。今でこそ友人とバンドを楽しくやっているが、それもできなくなる可能性が高い。彼らがいなくなった跡、果たして、僕はどうやって週末をエンジョイすればいいのだろうか?

まあとりあえずやってみるしかないな・・・金遣い荒くなりそうだ・・・

 

 

 

 

 

初めてバンドでキーボードをはじめるあなたに (1)キーボードでカバーすべき音色

さてさて、あっという間に時間が経過していました。すいません。前回お話ししましたように、初めてバンドでキーボードを始める方向けに、バンドで必要となるキーボードのノウハウをできるかぎり網羅的に書き綴りたいと思っています。

今回は本編その1ですね。キーボードでカバーすべき音色、です。これは最初のトピックの割にはなかなか難しいです。というのも、キーボードでカバーすべき音色は、基本的な編成(ボーカルギター鍵盤ベースドラム)の場合、他の4パートが出さない音全て、キーボードでカバーすべきと周囲に認識されているからです。何も考えずに練習に行くとこうなります。
ボーカル「じゃあ今日は、先週決めた通り、MISIAのEverythingを演奏しよう」
ドラム「じゃあいきまーす、1234」
「・・・・」
ギター「あれ、鍵盤でイントロのストリングスやらないの?」
ベース「間奏のストリングスやってほしいんだけど」

どんな曲やったとしてもこうなります。多分。この音を出せとかこのパートをやってほしいとか、いろいろリクエストがあります。で、実際に頑張れば大抵の音色は再現できます。シンセサイザーは優秀ですからね。でも、最近の曲のほとんどは多重録音がなされていて、キーボード1本で全てのリクエストを同時に対応することは不可能です。じゃあどうするか?答えは、曲をどのように再現するか、キーボーディストがはっきり表明することです。
そうすると、例えばさっきの会話の答えはこうなります。
「キーボード1本でこの曲の壮大さを再現するのは無理だから、いっそピアノ1本にしてアコースティックにやる方がいいと思う。バンドだし。」
要するに、バンドでキーボードをやるということは(特にキーボードが1人の場合)、曲をライブ用に編曲するのとほとんど同じ作業と考えていいです。
例えば、この曲。MISIAの「眠れぬ夜は君のせい」という曲です。上が原曲で下がライブのアレンジです。ライブの方ではイントロのハープやストリングスはすべて省略し、ピアノ(ウーリッツァー)1本で弾いていますね。ハープやストリングスを中途半端に再現するよりは、キーボードで演奏しやすい音色(ここではウーリッツァー)に専念しようという考え方だと思います。念のため言っておきますが、キーボードはだいたいどんな音でも出ますが、一番得意なのは鍵盤楽器です。ストリングスはバイオリン奏者にやらせた方が絶対いいに決まってますし、ハープはハープ奏者にやらせた方がいいです。(途中からストリングスが入っていますが、これは別の人が弾いてます)


MISIA - 眠れぬ夜は君のせい - YouTube


MISIA - 眠れぬ夜は君のせい - Hoshizora no Live Ⅱ - YouTube


もうひとつぐらい例を出しましょう。これはSkoop On Somebodyama-otoという曲ですが、この人達ボーカル・ドラム・鍵盤の3人バンドなんです。ライブでは基本的にはサポートのミュージシャンを使っていますが、たまに3人でやりたくなるらしく、3人で演奏する用に曲を編曲しています。これも参考になると思います。原曲はエレピ(フェンダーローズ)とストリングスですが、3人だとギターとベースがいないので、ピアノ1本にして、イントロは左手でベース、右手でアコギのパートを弾いてますね。


Skoop On Somebody-ama-oto - YouTube


Skoop On Somebody--ama-oto(CLUB S.O.S version ...

 

ここまででだいぶ分かったと思いますが、スタジオ版(CDなど)とライブ版はほとんど別物です。いろんなアーティストのライブ動画を見るとわかると思いますが、ライブではライブ用に大幅なアレンジ(編曲)が行われていることも多いです(むしろ全くアレンジしていないことはほぼゼロです。もし見つけたら、それは裏でCD流してるだけです)。
ということで、話を戻すと、どういうキーボードパートを弾けばライブならではのサウンドを出せるか、という切り口で自分のパートを考える必要があります。
でもそんなこと言ってもちっとも分かんないすよね。ということで、ここではライブでキーボーディストに優先的に選ばれる音色を列挙していきます。ライブの中でキーボードに最も求められるのはリズムとハーモニーです。なので、必然的に音色はある程度決まっていきます。

■最優先(鍵盤系)

これぞ!というかんじですね。王道です。 だいたいキーボードが必要そうなバンドでは、このどれかが入っています。リズムとハーモニーの観点からも超重要なパートなので、最優先でこれらの音色を検討しましょう。


 

■まあまあ優先

  • ストリングス
  • パッド系

 雰囲気出すのに結構重要です。ただ、注意すべきは、CDではよく聞こえるけどライブではあまりよく聞こえないということです。プロの音源でも、ライブ版を聞くと、ストリングスが省略されていることはあります。CDのサウンドを再現したいバンドメンバーとかがストリングスをやれと言ってくることがありますが、無茶な要求である可能性も高いです。Youtubeでコピーする曲のライブ版なんかを聞いて、やれるかやれないかを判断しましょう。
もしくは、折衷案もありです。例えばピアノとストリングスが鳴っているのであれば、ストリングスがよく聞こえるところだけはピアノとストリングスをやって、そこ以外はピアノ1本でいくとか、ピアノにパッドを重ねてストリングスの雰囲気を代用するとか、そういうことも考えましょう。

さて、長くなりましたが、今回はバンドで曲をコピーする時にキーボーディストがどんなことを考えて自分の演奏パートを決めるのかをお話ししてきました。ただし、敢えて今回は全てバッキングとしてのキーボードに限定して話しています。 

 もちろん、バンドのフロントマンとして、独創的なソロを展開させながら引っ張っていければ一番かっこいいです。でも、世の中の多くの音楽にはキーボードの伴奏がつきもので、これができることになることで、演奏のチャンスは飛躍的に増加します。プロのLIVE映像をYouTubeで探して研究しましょう。


次回はいよいよ耳コピのやり方をお話ししたいと思います。