初めてバンドでキーボードをはじめるあなたに (2)耳コピの仕方とあると便利な機材
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またしても大分あいてしまいました。
初心者キーボーディストの苦労を少しでも和らげるシリーズその(2)です。今日は耳コピのやり方と、耳コピに必要な機材(アプリ?)を紹介しましょう。
耳コピってどうやるの?
ここでは、歌モノのバンドのキーボーディストが「曲のコードと象徴的なフレーズを拾う」ことができたら耳コピ完了としたいと思います。だいたいのキーボーディストであれば、フレーズ(=単音もしくは2和音)は簡単に拾うことができると思います。難しいのは和音だと思います。ということで、フレーズのコピーはここではやりません(笑)
和音を取るのも、一つずつ取っていたらアホらしいので、理論を使ってうまいことラクして取っていきましょう。
といっても、実は以前のエントリで耳コピのやり方書いたんですよ。
コードとキーに関する知識はおおむね分かっている前提で書いているので、ちょっと難しいかもしれません。
耳コピは、率直に言ってかなり難しいです。和音を取らなきゃいけないワケですから。音源を本気で聞いても聞き取れないことはあります。プロでもあるんじゃないでしょうか。でも、楽譜を持っていないあんな曲のコードを自分でコピーできたら・・・と思うことってたくさんあると思います。そんなときのために是非ともチャレンジしてみてくださいね。
ということで、今日は、耳コピそのものよりも、必要なものの紹介をします。
耳コピに必要なもの:
- 根気
残念ながら、これが一番重要です。慣れればそんなに時間はかかりませんが、それまではかなりタフな作業です。「明日は10時から練習だ。もう夜中の2時なのに全体的に自信ないなあ・・・でもまあここまででいいか・・・」となりがちですが、どこまでふんばってやれるかが勝負です。よーーーーーーく聞くことで聞こえてくることもあります。妥協せず最後まで粘り続けることが重要です。特に最初は。これで楽譜ができた時の達成感たらないですよ。 - 音源とプレーヤー
ないと話にならない。プレーヤーについては、私はこのアプリ使っています。他にもいろいろありますが、A-Bリピートがあること、テンポの調整ができることが条件です。最悪A-Bリピートだけでもいいけど。あとは早送り/巻戻しがやりやすいことが重要ですね。本当に分からないところは、0.5秒ぐらいをA-Bリピートで繰り返し続け、なんとか音取りしてます。こればっかりは、大変だけど頑張るのみ。
- 楽譜
私は、見開きA3サイズで、5線の色が薄めで(筆圧低いから)、リング式のノートを使っています。
まあこれはさすがになんでもいいと思います。ただ、楽譜(コード)はちゃんと書きましょう。取った音をコードまで抽象化するクセをつけておくと、後々すごくよかったと思うはずです。例えば、ジャムセッションに参加した時に、ボーカルの人から「これがやりたいんです」とか言って全然知らない曲の譜面を渡されることがあるんです。こんな時に、普段から楽譜を書いておくと、一瞬でセッションに参加できますよ。これ、めちゃくちゃ楽しいですよ!
- 楽器
楽器はなんでもいいです。正直言って。ただ、音源を聞きながら音をだすので、音源と楽器、両方の音を同時に聞ける環境を作らなきゃダメです。僕は長い間、音源はiPhone付属のイヤホンを使って、その上からヘッドフォンを装着してピアノの音を聞いてました。ただこれ、ヘッドフォンの形状によってはiPhoneのイヤホンが耳の奥に押し込まれるため、しばらくやってると耳周りの軟骨がめちゃくちゃ痛くなります。笑 現実的なラインは以下のあたりでしょうか。
①小さなミキサーを用意する
②DAWのセット(DAWソフトウェアとオーディオI/F)を用意する
③シンセサイザーをミキサとして使う
持ってるものをなんとかして使いましょう。ちなみに、③については、Yamaha MotifシリーズであればPatternモード中にInputに音源つなげばいけます。Nordシリーズは、ヘッドフォンジャックの横に音源用の端子があるから、それを使えばいけます。①番は不要なように見えますが、将来的に複数のキーボードを同時に扱いたくなった時に、ライブ会場でこちらで小さいミキサーを用意しておくと便利です。なにより会場のPAチャンネルを鍵盤で独占しちゃうリスクが避けられます(鍵盤はLRがあるから、3台持ち込んだら最悪6チャンネル使うので!!)
繰り返しになりますが、なれないうちは耳コピは相当大変な作業です。私はかれこれ10年ぐらいやっていますが、最初は1曲1時間かけても取れないことはザラでした。巻戻しやA-Bリピートなど、ちょっとした工夫で大幅な時間短縮になりますし、なにより心が折れにくくなります。根気よくやりましょう。千里の道も一歩から。では幸運を祈る!!!この曲のこのコードが知りたい!とかあったら相談してくださいね。