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初めてバンドでキーボードをはじめるあなたに (3)楽器の選び方

はい、それでは今回は楽器の選び方と周辺機器について書きます。
今回の連載の読者の皆様は、多分まだキーボードを持っていないと思うので、キーボードの選び方と、必要な周辺機器についてナビゲートしていきたいと思います。

キーボードの選び方にはいくつか観点があります。
主なところは以下3点ぐらいでしょうか。


・自分の出したい音が出るか
・可搬性が高いか
・予算に合うか


・予算に合うか
これ、当たり前ですが、超重要です。バンドって、結構カネかかるんです。スタジオ代だって毎回1000円ぐらいするし、その後みんなでご飯食べたりするし、ライブなんてやろうものなら5000円ぐらい飛ぶ覚悟です。しかも、音取りもしなきゃいけないからあまり時間がない。つまりバイトもあんまりできない。
こんな中でお金をやりくりしなきゃいけないんだから、あんまりいい楽器を買わない方がいいと思います。確かに高い楽器は間違いなくいい音が出ます!それは間違いないんですが、どうせ他のメンバーには区別がつかず、ただの自己満足で終わるので、最初は安いやつでいいと思います。

・可搬性が高いか
これは場合によってはかなり重要!一般的に、いい音を追求しようとすると、キーボードは重くなります。重いやつだと20kg超えるので、本当に気をつけましょう。「ピアノ鍵盤じゃないとやだ」とか言ってるとスタジオに自分の楽器を持っていけないので、キーボードの鍵盤に慣れる努力をしましょう。
ちなみに筆者は20kgの鍵盤(ヤマハMotif ES7)を毎回スタジオに持って行っていましたが、相当大変です。女の子はまずムリです。

・自分の出したい音が出るか
正直、最近のキーボードは優秀なので、多分あなたが出したい音はほぼどのキーボードでも再現できます。逆に、自分は絶対オルガンとピアノしか使わない!のように、使う音色が決まっている場合は、特定の音色に特化したキーボードを選定すればいいと思います。特化している分いい音ですが、大抵値段あがります。笑

それでは、ここらで値段別にキーボードをいくつか紹介しておきましょう。


レベル1:おもちゃ(2万円程度)
このレベルを買ってはダメです。さすがに。このレベルの音だと他のメンバーも気づきます笑
いくつか例を挙げておきますが、スピーカーがついているかどうかで判断しましょう。バンドで使うことを想定しているキーボードにはスピーカーついていないので、ついてるやつはアウトです。

↑こういうのは買っちゃダメです。


レベル2:入門編(3万~10万)
この辺が一番いいと思います。最初に買うならこのタイプ。バンドのキーボードに求められる音は全部入っているし、スプリット(任意の鍵盤に別の音色をアサインすること)もできる。10万円ぐらいのモデルだと、ウチコミもできます。フラッグシップモデルとの違いは、音色の品質と種類と鍵盤のタッチです。それ以外はだいたい同じことが多い。重量もかなりお手頃。だいたい5kg~10kgぐらい。
例:ヤマハMM、MOXシリーズ、ローランドJunoなどなど


レベル3:上級編(20万円程度)
キーボードの世界にどっぷり浸かり始めたら手を出したいライン。国内主要メーカーのフラッグシップモデルはだいたいこのあたりの価格帯です。鍵盤のタッチもいいし、音色もいい。ウチコミの機能も充実。プロのライブのキーボードセットに入っていることもある。レコーディングしたいと思うなら、欲を言えばこのぐらいのレベルがほしいところだけど、それもキーボーディストの自己満足であることが多い。笑
基本的には重い。76鍵だと20kg弱、88鍵だと30kgぐらい。88鍵はクルマがないと搬送不可です!61鍵だと15kgぐらいかな?これぐらいならなんとかいけるかなあ。。。
例:ヤマハMotifシリーズ、ローランドFantom、コルグTriton

レベル4:セミプロ編(40万円程度)
超こだわり派です。ここまで来ると、プロと使ってる楽器はほとんど変わらない。高いけど、高いなりに理由がある。だいたいは、音がめちゃくちゃいい(リアリティとライブでの音の飛び)。鍵盤もいい。重量は、OASISは多分結構重いと思うけど、Nordとカーツウェルは相当軽い。多分10kgぐらい。
例:Nordシリーズ、コルグOASIS、カーツウェル各種

番外編:生楽器編(30万前後~)
最終的に行き着くのはこれ。ここまでで紹介した鍵盤は、いずれもここに挙げられている楽器をサンプリングしたものにすぎない。つまりここにあるものこそ本物。ただし、当たり前だけど1本で1音色しか出ない。究極こだわるなら1本ずつ揃えましょう。可搬性とか、自室のレイアウトとか、予算とか考えちゃダメです。
例:アコースティックピアノフェンダーローズ、ウーリッツァー、クラビネット、コンボオルガン、ヤマハDX7Moog、Prophetなどなど。


ちょっと長くなってしまいましたが、とりあえずレベル2以上を選んでおけばいいと思います。今後本格的にやりたい!というのであればレベル3から買ってもいいと思いますが、最初はレベル2でいいと思います。本当にいろんなことができるし、音色もそれなりに許せるレベル。可搬性もいいし、おすすめ。
カネに余裕があり、かつ鍵盤系しか使わない(ストリングスとかブラスとかやらない)のであれば、Nordがオススメ。エントリーモデルは20万円ぐらい。本当はNord Stageというやつが一番オススメだけど、40万近くするからちょっと厳しいかもしれない。


次に周辺機器について。これはそんなに難しくないです。絶対に必要だと思うものと、あると便利なものをピックアップしておきます。

■Must
・サスティンペダル
これはマストです。逆に言えば、何を忘れてもいいからこれだけは忘れないこと。まあ、最悪忘れてもスタジオとかライブハウスでも借りられるけど、メーカーによって位相が違うから、位相をメニューのどこで設定するか覚えておいた方がいい。ちなみに、国内で言えばヤマハとローランドが同じ位相で、コルグが逆位相。せいぜい3000円ぐらい。

・レコーダー
バンドに1個でもいい。絶対必要。基本的に練習はPlan-Do-Check-Actのサイクルを回すことが重要なので、Checkするためにレコーダーを用意しましょう。筆者はiPhoneに接続できるマイク(Zoom)を購入し、iPhoneのボイスメモで録ってます。これなにがいいって、Dropboxにすぐアップしたり、AirDropでメンバーにその場で共有したりできるんです。これは革命的。本当に便利。練習が終わったら即録音が聴けるような環境を整えましょう。Zoomのマイクは1万ぐらいでした。


■Should
・ボリュームペダル
とても重宝する。オルガンとかストリングスの時に使うことが多いんだけど、ピアノやエレピの時でもソロだけ大きくしたいとか、Aメロは落としたい時に便利。キーボードの鍵盤は柔らかいからピアノほどダイナミクスがつけられないので、ボリュームペダルでダイナミクスの補助をしてあげましょう。だいたい7000円ぐらい。

・シールド
だいたい現場にあるので問題ないです。僕もキーボーディスト5年目にしてようやく買いました笑 現場によっては本当にカスみたいなシールドしかないこともあるので、本当は持っているといいです。ギターやベースとは違って素直に音を出してくれるシールドがいいので、そんなに高くないです。ライブだとライブハウスの機材と混じるケースがよく起こるので、派手な色のやつにしましょう。あと、3mは以外と短いので5m推奨です。3000円ぐらい出せばいいと思います。カナレかベルデンがいいんじゃないでしょうか。お金に余裕があればCustom Audio Japan。

・キャリーカート
重い鍵盤を使う人は必須ですが、軽い鍵盤でも女の子とかは持ってた方がいいかも。バリアフリーがされていない地下鉄の駅(丸ノ内線が天敵)と満員電車が最悪ですが、それ以外では効力を発揮します。選定は東急ハンズで行いましょう。楽器屋に置いてあるカートはすぐ壊れるのでやめましょう。細い部品がなるべく使われていないor溶接されているものを選びましょう。耐荷重40kgがちょうどいいです。代替3000円ぐらいだったかなあ。

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周辺機器と思って侮る無かれ。これがあるとないとでは演奏のクオリティにかなりの差が出ます。レベル3の楽器を買わずに、レベル2の楽器+周辺機器でもいいぐらい。お財布には限りがあるので、ちゃんと冷静に考えましょうね!!!
それでは今日はこのへんで。