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駆け出しキーボーディストの皆様に耳コピの仕方、曲の解説などやってます。

エレピってなんなの?

はい皆さんこんにちは。

今回はかなりストレートなお話です。エレピってなんなの?読者様のほとんどは知っていると思いますが、まだまだキーボードを始めたばかりの方にも、大分分かって来たぞ!という方にも、改めてエレピというものについてご説明したいと思います。

エレピとは?

エレピというのはエレクトリックピアノ(electric piano)の略です。何らかの機構で出した音を、電気の力(=アンプ)を使って増幅する楽器のことを言います。さっぱり分かりませんよね。考え方はエレキギターと同じです。鍵盤にハンマーがついているので、弾くとハンマーが中にある鉄琴みたいなプレートを叩き、その音をピックアップで拾ってアンプに送り、増幅させてスピーカーから音を出す、みたいな構造です。言ってみれば鉄琴なので、全く歪んでいない場合は結構鉄琴に似た音がします。有名どころだと、Fender Rhodesという機種と、Wurlitzerというのがあります。このうち歌モノで現在圧倒的に使われているのはFender Rhodesです。体感95%ぐらい。
ちなみにこれはどちらも電気ピアノであって、電子ピアノは完全に別物です。電子ピアノは、内蔵されているコンピューターに音源が入っていて、鍵盤の先にあるスイッチをトリガーとして内蔵コンピューターがあらかじめ録音された音を出しているだけです。言ってみれば、MP3プレーヤーみたいなものです。

なんでこんなにチヤホヤされてるの?

されてますねえ。高校生でバンドやってた頃なんて、キーボードの音色はピアノかストリングスかホーンぐらいしかなかったのに、突然現れたエレピ。とにかくR&BやJ-popでは本当によく使われています。ピアノほど目立たないけど、パッドやストリングスほど埋もれないし、使い勝手が良いのです。
あと、ピアノと違ってキーから指を離した瞬間に音が止まる=キレが良いので、ファンキーな曲にもよく使われます。

曲によって音全然違くね?

ごもっともです。もう本当に全然違う。例えばFender Rhodesは有名なのがMark IからMark Vぐらいで、割とそれぞれ音が違います。そしてヴィンテージ機材なので、個体差がある。更にアンプ内蔵型とそうでないものも音が大きく違う。その上エフェクタを複数重ねるのが当たり前で、しかも歌モノだと目立たないから、最初は特定するだけでも大変。
とはいえ、一番大きく音に影響を与えるのはエフェクタなので、よく使われるエフェクタの種類と参考音源を紹介した拙著記事もご参考に。
エレピのエフェクトについて - so far

どうやって弾くの?

歌ものの場合、基本は普通のピアノとほぼ一緒。コードを弾いたりオブリを入れたりなどなど。ファンク系の時だけはゴーストノートを入れたりするからちょっと特殊だけど、結構難しい上に自分の世界に入りがち=周りが聞こえなくなるリスクがあるので、基本はシンプルに、周りのアンサンブルを聴きながら弾くのが吉。

音源どこに入ってるの?

E Pianoみたいなセクションに入っています。Pianoセクションかもしれない。RhodesやWurlitzerという名前は商標登録されているのでどうやら簡単に使えないようで、各社、Vintage EPとかReed EPとかいろんな「それっぽい」名前で収録しています。ぱっと見どれだかわからないので、とりあえず弾いてみるのが良いと思います。大体VintageとついていたらRhodesだと思いましょう。Wurlitzerは色々ですがWurlyとか、Reed EPとか、ひどいとVintage EP 2とかになっています。音色もわからないのに名前も分かりにくくて最悪ですね。頑張りましょう。

 

ということで、

かなり発散的に書いてしまいましたが、エレピに関する疑問にいくつか答えられたのではないかと思います。他にもエレピに関連する記事はいくつか執筆予定なので、乞うご期待!