so far

駆け出しキーボーディストの皆様に耳コピの仕方、曲の解説などやってます。

私を構成する9枚レビュー その3

さてさて、このシリーズも第3回となりました。私を構成する9枚に載せたアルバムを順にご紹介しております。今回は山下達郎のLive盤、JOYです。

皆様、山下達郎とか聞いたことあります?このブログの想定読者は「最近キーボードを始めた大学生」なので、リアルタイムで聞いている人は皆無だと思います。「あーあー、ヤマタツね。小さい頃に家族旅行の車中で流れてたやつね」とかかもしれない。
喝!!!!!!全然分かってない。キミたち全然分かってないよ。達郎センセは現代のプレーヤーにも大変な影響を残してるんだよ。
 
御存知の通りヤマタツがブレイクしたのは1970年代でございます。ではその頃音楽でどんなことが起きていたか?そう、MIDIが開発されたのです。それまで全部生バンドでレコーディングしていたのが、1980年代になるとMIDIが普及してウチコミが増え始めたわけ。そうするとリズム隊がクビになります。笑  そりゃそうだよね。だってわざわざベードラに高い金を払わなくても、キーボーディストがいればトラックできちゃうんだもん。
達郎センセがデビューしたのはその直前。まさに音楽がデジタル化する直前だったから、生バンドでのアンサンブルが突き詰められている!
正直言って達郎センセ以降の日本の音楽は、グルーブに関して言えば大きな転換はないと思う。MISIAしかり、久保田しかり、基本的にはあまり変わらないと思う。
というところで達郎センセの名演をいくつかご紹介。タイトなリズム隊をしかと聞いておいてください!
 
1) Sparkle
これは16ビートの名演。ギターのカッティングもそうだけど、ドラムが安定感あってかっこいい。
 
 
2)ピンク・シャドウ
かなりマイナーな曲ですが、一応キーボーディスト向けなので鍵盤ソロも紹介しとこうかなと。笑
 
ということで、その3までレビュー終わりました!あと6枚か、、、長いな、、、
 
 
 
 
 
 
 

私を構成する9枚レビュー その4

4枚目。john mayer trioです。もともと鍵盤にフォーカスしたセレクションではなかったのですが、ついに鍵盤がいなくなりました。笑
でもこれは絶対に聞くべき!!!グルーブとは、まさにこのアルバムのためにあると言ってもいい。
まずドラム。steve jordanというドラマーですが、この人ほどグルーブとアンサンブルを追求したドラマーはいないんじゃないか。ドラマーって、結構色が出やすいんですね。音色しかり、リズムしかり。最たる例がsteve gaddで、ちょっと聞いただけですぐにgaddだと分かる。一方steve jordanは聞いてもidentifyできない。この人、曲やアーティストによってめちゃくちゃ楽器を変えるんですね。そのバンドにとって最適なアンサンブルとグルーブを追求した結果だと思う。それだけに、バンド全体で見たときのグルーブは素晴らしいの一言。
次にベース。pino paradinoというベーシストですが、この人白人のくせにd'angeloのバックバンドやってるんですよ!!!信じられない。今作ではオーソドックスなフレーズを弾きつつ、john mayerがソロを取った時にはアグレッシブなラインでサポートしてて、まあ器用にいろいろできるなあという感じですね。ぶっちゃけsteveがすごすぎてかすんじゃうけど!笑
そしてjohn mayer。ただのギタボだと思ったら大間違い。下手したら歌よりギターの方がうまいんじゃないか。カッティングもインプロも最高。
今回紹介するのはアルバム1曲目と3曲目ですね。特に3曲目のグルーブはマストで確認ください!!!!




私を構成する9枚レビュー その2

本当に油断するとすぐに更新が途絶えるねw
すっかり遅くなってしまいましたが、レビュー第二回の今回は、Donny HathawayのLiveをご紹介!

Donny Hathawayというのは、1960~70年代にかけて活躍したSoulシンガー(兼キーボーディスト)。Marvin Gayeの名曲What's Going Onで始まるこのLive盤は、Soul好きな人で知らない人はいないはずですね。それぐらい有名。めちゃくちゃ有名。ワタクシがこんなところでレビューするのもおこがましいぐらい有名。

当時は公民権運動(キング牧師のアレ)が全米を巻き込むムーブメントになっていて、その中でDonnyは黒人のGhetto(貧困地域)について歌っていました。しかしDonnyは当時の黒人としては珍しく割と裕福な家庭出身。ヒットしている歌のメッセージと自身のバックボーンに矛盾を感じ続け、最後には自死を遂げてしまうのです。。。若くして死んでしまったので、作品は少なめですが、メッセージ性だけでなく、その音楽性も素晴らしいので、今回取り上げました。

ピアノ弾き語り+バンドという形式が多いのですが、実はアドリブもすばらしい。名うてのバックミュージシャンの上を自在に走り回るソロは、キーボーディスト必見です。ということで、今回はそんなDonnyのインプロがじっくり味わえる曲を中心にセレクトします!


Donny Hathaway - Voices Inside (Everything Is Everything) - 1972

 


Donny Hathaway - What's Going On (Live Version)

あーもう本当にかっこいい。。。笑 ちょっとだけ解説しますか。とにかく注目してほしいのはリズムです。イーブン(ハネないやつ)でもハーフタイムシャッフル(ハネるやつ)でもない、チョイハネというリズム感を全員で共有していて、そのどっちつかず感が2・4拍目の力強さとグルーブのスムーズさを両立している気がする。これは死ぬほど難しい。みんなでメトロノームに合わせるのならなんとかできそうだけど、このチョイハネというやつはメトロノームでは存在し得ないタイム感なんですね。だから全員が全員のタイム感をよく聞きながら一致させていかなければならない。これは難しいぞおおおおおお!!!
2個目に紹介したのが一番有名なWhat's Going Onですが、歌モノのくせに最後に2分ぐらいソロ弾いています。笑 ちなみに、ここはAm7を8小節、Amaj7/Bを4小節というループで回していますが、Am7のところはAドリアンでソロを取っていますね。Fがシャープになっています。マイナー7th一発モノの場合、最初はエオリアンでソロ取ることが多いと思うけど、ドリアンの方がカッコイイことが多い気がするなあ。

ちなみに、ギターはCornell Dupreeという、Stuffに在籍していたスーパープレーヤー。この時代の演奏では引っ張りだこですね。メインであるDonnyをいかに立てるかという点に集中してバッキングに徹しています。これはこれで最高にかっこいい。ギタリストの方も必見です。

ということで、今日はこのへんです。残念ながら、自分の好きな音楽を言語化して人に紹介するのが絶望的に下手な気がしてきたw
あと、アクセスのランキング等確認すると、結局耳コピの記事と初心者キーボーディストの各種指南の記事がぶっちぎりで人気である。もはやレビューとか必要ないのかなあ。課題曲をひたすら耳コピする記事とかの方が皆様喜ぶのかなあ。。。

といったあたりで、また後日!

私を構成する9枚

最近FBやInstagramでちょこちょこ目にしますね。アルバムのジャケットを9枚並べるやつ。せっかくだしワタクシもやってみようかな、と思いましたが、これが案外むずかしい。。。再生回数が多いアルバムを並べても全然自分の音楽的趣味の幅を説明できているように思えないけど、かといってその場の主観で選ぶと、無意識に名盤と呼ばれるものばっかりになりそうでそれも違う気がする。
あと、お題の意味が曖昧すぎる。確かに「私の好きな9枚」だとあまりに表面的だし、そんなの改めて考える必要はないと感じてしまうけど、「構成する」になると、自分の音楽的趣味はどんなルーツから来ているのか?とか、自分の音楽的趣味を最も説明できる9枚は何なのか?とか、いろんな解釈ができちゃうね。逆にいろんな解釈が出てくるから秀逸なのかもしれないけど。

ぶつぶつ言ってみましたが、結局やりました。「構成する」という言葉は、「自分の耳を形成した」と読み替えることにしました。皆様新しい音楽に好き嫌いの判断をしていると思うのですが、その判断基準に影響を与えた音楽があるはずです。例えば、私は高校生の時はロックしか聞いてなかったですが、大学に入ってソウルを聴き始めたことで、ソウルっぽいアプローチのある新譜について、好き嫌いの判断ができるようになりました。ロックしか聞いていなかった時は、ソウルなんて好きでも嫌いでもなかったですから。
で、やってみた結果がこれです。本当に時間かかった・・・

Live / Erykah Badu
Live / Donny Hathaway
JOY / 山下達郎
Try! [Live] / John Mayer Trio
Live in San Francisco / the New Mastersounds
Next / Soulive
Talking Book / Stevie Wonder
Body and Soul / Dexter Gordon
Discovery / Daft Punk

せっかくなのでレビューも兼ねようと思ったけど、これ全部はかなりきついね!
ということで、ちょっとだけにします。

Live / Erykah Badu

記念スべき一発目はNeo soul界の最高峰、Erykah Baduでっせ!ネオソウルとは、90年代後半から始まった、クラシックなソウルを現代的なサウンドで蘇らせたジャンルのことなんです。他で有名なのはD'Angelo大先生などなど。2000年前後のサウンドだからかなり現代的なんだけど、ビートの感じはとても黒人的。使っている音は、鍵盤はビンテージ系エレピとクラビネット+ワウという感じで古い機材なんだけど、ベースはかなり大出力のアクティブを使っている。
ビートはめちゃくちゃ重いんだけど、リズム隊が絶妙のグルーブでうねらせてるからどんどん進む。ビートが重くしようとするとテンポが遅くなったり、テンポを上げようとするとビートが軽くてかっこ悪くなったりするんですが、重いのに進むという、普通に考えたら矛盾しそうなことを実現しているんですね、この人達。本当にありえない!
どの曲も本当にオススメなんですが、2曲ほど紹介。


Erykah Badu Live - Full Album 1997

Otherside of the Game 3:50

Stay 46:45 

 Other side of the gameはスタジオ版よりテンポ遅めだけど、その分ベースとドラムのタメ感がかっこいい!
StayはChaka Khanのカバー。このライブではスローテンポな曲のうねりを聞いてほしいけど、初めて聞くにあたってはこれぐらいテンポいいやつの方が聞きやすいよね。

 

いやーこの記事は時間かかるぜ・・・笑
次回はDonnyのLiveいきます!これも名盤!!!死ぬほど名盤!!!!!!!

初めてキーボードをはじめるあなたに その4-2

さてさて、こないだ途中で諦め…長くなっちゃったので2回に分けたやつの残りね。
こないだは、①初回練までの用意の仕方、②練習の進め方、③ライブ本番のお作法のうち、②の途中までいきました。初回練まではお話できたので、次はその後から!

②練習の進め方
なんとか初回練が終わったら、次の練習に向けて練習を振り返りましょう。まず最初にやるのは録音のメンバー共有と確認です。これ、超重要。今日のバンドのグルーブはいけてたのか?オレ、ちゃんとソロ弾けてるのか?などな、確認することは山のようにあります。まあ、そんなに身構えて聞かなくてもいいから、まずは移動中にチェックするぐらいでいいと思います。
録音機材はいろいろありますが、個人的にはzoomのiphone用マイクが一番ラクだと思います。これならいちいちPCに取り込まなくても、練習の帰り道から聞けます。メンバーへの共有はスタジオでairdrop使ってやってます。超楽。
スタジオで合わせる→録音聞く→個人練する→スタジオで合わせる…を繰り返せばどんどんうまくなります。どんな観点で聞けばいいか、については死ぬほど説明が難しいので後日。一言で言えばリズムのタテが揃っているか?と、自分たちが出したいノリが出せているかです。

③ライブ本番のお作法
さていよいよ本番です。ライブ当日のお作法は、いろんな雑誌で目にすることがあるのであまり細かくは書かないです。
まず最重要なのは時間を守ること。これ必須。リハーサル含めて分刻みのスケジュールで進行してるので、30分前の行動を心掛けましょう。
次にリハーサルですが、リハーサルは練習する時間ではなくサウンドチェックの場ということを忘れずに。つまり、音出ししてる時は自分の演奏の出来ではなく、音量のバランスを気にかけましょう。具体的には、ステージの反対側にいるパートの音が聞こえてるか、です。リハーサルはフロアに誰もいませんが、本番はお客さんで埋め尽くされることになります。実は人間は音を吸収するので、フロアを埋めるお客さんによって、思ったより音が響かなくなるんです。そうするとステージ反対側のパートは結構聞こえなくなります。その辺も考えて自分のモニタースピーカーに出してもらう音を調整しましょう。
最後に、本番はとにかく楽しむのみです。お客さんのノリが悪いから盛り上がれない、というのは三流です。自分達が盛り上げなかったら誰がお客さんを盛り上げるんでしょうか?自分たちがとにかく楽しんで盛り上がると、お客さんも乗ってきますので、とにかく楽しみましょう。
あ、あと本番は絶対に録音しましょう。そして、後で反省会をしましょう。笑

はい。ということで長くなりましたが、キーボードを始める方に向けた連載をやってみました。いかがでしょうか?ここで書いたことはかなり広く浅く…という感じなので、細かいことは必要に応じて今後紹介していきたいと思います。

最後になりましたが、バンドの中でキーボードはギターやベードラと同じぐらい重要な役割を担っているのですが、いかんせんバンドでキーボードやってます、と言うと、合コンウケもよくないし、バンドやってない人にはキーボードとかいらなくね?みたいな反応をされることが多いですよね。笑  でも、キーボードがいなくて成立するバンドってほとんどないんです。サウンド面ではリズム隊とフロントの橋渡しをする重要な役だし、オリジナル曲を作る過程では編曲の中心を担うことが多いです。
ぜひ、世間の冷たい目に負けることなく精進してください!笑  重要性の割には人口が少ないので、一通りできるようになると引っ張りだこですよ。笑
それではまた。







カサノバ先生御乱心

会社の近くにあったマクドナルドが潰れた。信じられない。夜中まで結構賑わっていたのに、なんの前触れもなく突然閉店していた。
何を隠そう、僕は結構マックが好きだったのである。あのジャンクな感じと、100%オレンジジュースが手軽に飲めることから、結構気に入ってた。同僚にもマック好きがいて、よく深夜残業の帰り、11:30ぐらいから食べて帰ったりしていた。仕事の話で盛り上がり、時には2時過ぎまで語り合っていることもあった。ひどい時には週3回行くこともあった。
そんなヘビーユーザーの僕らに何のエクスキューズもなく潰れた。おいカサノバよ。俺らの晩メシどうしてくれるんじゃと。松屋は店員がテンパりまくってて、いつか包丁ぶん回しそうだから怖くてやめたし、毎日食べるには1000円のラーメンは高いし、他の店は飲み屋か11時閉の店ばっかりだから行きにくい。あーーーーマック重宝してたのになあ。
ま、確かに夜中に行くと、寝てるオジさんしかいなかったけどね。あいつらちっともカネ落とさない割に朝まで居座ってて、家賃高かったんだろうね。店広かったしね。
さようなら、カサノバ先生。中国で適当な加工してようが、異物混入だとか言われても好きでした。でもやっぱり、コモディティ品はアクセシビリティなんすよ。電車乗ってわざわざ行くほどではない。僕はこの街で先生の代わりになる店を探すこととします。
しかし、閉店にするっていうのは何かよっぽどの理由があったのだろうか?見た感じ、常に50%ぐらいは店が埋まってた気がする。深夜の人件費が重いなら24時間営業をやめればよかった。昼間の稼働率が50%というのは少ないのか?それぐらいだと家賃払えないのか?それが理由だったらとっくに潰れてるはず、、、
不採算店舗の整理進めているのかな。確かにPPM上は低成長市場でプレーヤーも限られてるから、今は収益刈り取りのタイミングだと思う。で他に成長ドライバとなるビジネスを持ってないから、こんなことしたらジリ貧になるだけだと思うんだよなあ。季節ごとに新しいハンバーガー作る前に新しいビジネス作らなきゃねえ、、、なんかあるかな。デリバリーやってるけど、ポテトが全然おいしくなくなっちゃうからダメだと思う。たとえば、いつも空いてる喫茶店とかどうすか?ちょっと高いの。ビジネスユースに超最適。それか、高校生向けに100円マックオンリーの店とか?スタッフも高校生。あとは立ち食いのハンバーガー屋とか。いずれも今のマックの規模にはならないだろうけど、マックばかりに頼ってもねえ。


























初めてバンドでキーボードをはじめるあなたに(4)初回練からライブまでの進め方(+α)その1

さて、一応これで最終章です。ただ、他にも喋っておきたいことが山のようにあるので、随時単発でor必要に応じてシリーズ化してお届けしたいと思います。

さて、実はもともと5本構成でいこうと思っていたんですが、コード理論の章を完全にすっ飛ばしてしまいました。笑 コード理論はなかなか1話で完結しにくいからしゃーない!ということにしましょう笑 一応ちょっとだけ触れておきましょう。詳しくは後日やります。

コード理論てどうやって勉強すんの?

コード理論はざっくり分けると以下3段階に分けられると思います。
①基礎編(度数とは/12キー/コードネームの読み方)
②中級編(機能和声)※コード進行のカラク
③上級編(スケール)※アドリブの考え方

①と②は簡単なので、本を1冊読めば多分わかりますが、③(場合によっては②も)は複数のソース(本かweb)を参考にしましょう。コードとスケールは複雑に絡み合っていて、とても1通りの説明だけでは理解できない。ワタクシも複数の切り口で説明されないと理解できなかった。②まではほぼ完璧に理解できたけど、その先が大変だった。③でつまづいて、とりあえず4冊ぐらいはいろいろ読んだ気がする。ということで、なんでもいいから複数のソースで学びましょう。あとは、このブログに質問なげてくれてもいいです!頑張って回答します。

では本編にもどりましょう

さて、それでは本編です。初回練からライブまでの進め方です。ここでは大きく①初回練までの用意の仕方、②練習の進め方、③ライブ本番のお作法、について説明したいと思います。今回は非常に長いので、2話に分けますわ、、、

①初回練までの用意の仕方
とりあえずコピーバンドを組んで、ライブの日取りも決まったとします。それまでに練習やって本番を迎えるわけです。経験上、あまり慣れていないメンバーが中心となってライブをやるならば、どんなに少なくとも5回は練習入れた方がいいと思います。かつ、初回練は2ヶ月前。もちろん選曲と初回練までの準備の時間があるから、最初に出演の意向を固めるのは3ヶ月前ぐらいになります。結構前もって動くものなんです。
さて、曲と初回練の日取りが決まったら、とにかく音取りの日々が始まります。音源は共有されていますか?これ地味に超重要なので、忘れずに確認しましょう。「東京事変群青日和やろうね」ではなく、どのテイクなのかまで確認しましょう。最近はYoutubeで色々なライブ音源を聞けるようになったので確認した方がいいです。ライブ版で音取ったらキーがスタジオ版と違うことなんかもありました。バンドリーダーは最低でもYoutubeの音源URLを共有するか、やりたい音源をDropboxとかで共有しましょう。

初回練までに絶対準備しなきゃいけないのは、曲の構成を取ってくることです。構成というのは進行というか、Aメロが8+8小節あって、サビが8小節で、、、というやつですが、これは本当に適当にやるとメンバーに白い目で見られる!笑 すべてのコードが取れなかったとしても構成だけは確実にやりましょう。

スタジオは基本的に電話一本で予約できますが、週末は特に埋まるのが早いので最低でも2週間前には押さえましょう。都心であれば、ノアは人気なので混みます。他はゲートウェイとかペンタとか、そのあたりでしょうか?スタジオによって色はありますが、基本的にはどこでもいいと思っています。レンタル機材に差がありますが、自分で持っていくならそんなに充実してる必要ないしね。スタジオ比較はまた今度やりましょう。

②練習の進め方

いよいよ初回練です。スタジオには遅くとも10分前には到着しましょう。初めてのスタジオなら初回登録をしなきゃいけないですし、キーボーディストはスタンドやシールド、延長コードなどを事前に受け取っておく必要があるからです。どの部屋も同じ時間に客が入れ替わりになるので、ギリギリに行くと受付で待たされますよ。

スタジオに入ったら、まずは自分の機材のセッティングをしましょう。延長コードとかシールドとかキーボードスタンドとか、あらかじめ頼んでおかないと都度受付に行くハメになるので面倒です。だいたいセッティングに10分はかかります。片付けも5分ぐらいかかるので、スタジオは基本的に3時間に押さえた方がいいと思います。2時間だと結構慌ただしい。休憩取れないと思った方がいい。

ギターベースドラムはすぐ音が出ますが、キーボードはPAに繋ぐのでやや複雑です。PAの使い方が分からないと悲惨です。音出ない、と思ったらスタジオの人を呼びましょう。その際に音が出なかった原因を確認して次回は自分でできるようになること。よくあるのは、PA卓の電源は入ってるけど下にあるパワーアンプの類に電源が入っていないケース、ジャックの差し込み口でinsertとline inを間違えるケース(line inが正解)、gainが上がっていないケースでしょうか。トラップいっぱいです。気をつけましょう。

初回練はとにかく何度も繰り返し通して合わせましょう。構成だったりノリだったり、通しながら個々人が確認することはたくさんあります。細かいリズムのノリとかは後回しにしましょう。どうせこのタイミングでそこまで気にしながら演奏してるやつなんていないから!笑  あと、このタイミングで構成とコードに関する疑問は全て解決しておきましょう(フェードアウト音源の終わり方確認は除く)。逆に、ここ以外で確認するタイミングはないと思ってください。コードは分からない箇所が多い場合は事前にギター・ベースと確認しましょう。ただし、経験上ギターとベースがコード取ってくることはあまりないorあっても間違っています。せいぜいアテになるのはベースのルート音ぐらいでしょうか。。。コードがまともに取れるのはキーボードだけです。そこは自分の責任範囲だと思って気合いでやってきましょう。


…大分長くなっちゃったので、続きは次回!!笑  次は、練習の進め方とライブ本番のお作法についてです。