今年もいろいろありました - バンド編その2とアメリカ編

はい。前回、あまりに調子こいて筆を思うままに進めまくってしまった結果、仕事とバンドの両立について好き放題書いてしまって全然バンドの話ができませんでした!笑
ということで続き、いきます。

(前回のお話はこちら

うまいこと練習と仕事のバランスを取りながら進んでいましたが、PV撮影とレコーディングだけは完全にド平日でした。未だに覚えてるけどレコーディングは11月の金曜日に2回、PVは年明けの1月の水曜日でした。私の事業部では、マネージャー陣が全員集まる会議が毎週金曜日に開催されており、レコーディングは完全に丸被り。これは困った。ので、とりあえず事業部長に速攻で相談。このとき、多分9月下旬ぐらい。これだけ先の話なら、事業部長もNGを出すことはないはず。意を決して聞いてみる。

ぼく「11月、2回ほど金曜の午後に私用が入ってしまいました。定例会の時間、ずらすことできますでしょうか?」
事業部長「全然OK。会議室の手配とみんなの予定調整だけよろしくね。あ、でも午後出るならランチミーティングにしようか。会社の金でおいしい弁当とか買ってさ!」

ということで快諾。よかった。ここで絶対やっていけないのは、会議の時間に別件が入っている=会議出れないです、という旨で相談してしまうこと。この優先順位の判断は間違えない方がいい。「外せない私用>全員参加での定例会>いつもの日時」という順番。プライベートが一番重要。ワタクシは一番新米のマネージャーだったのですが、先輩だろうが事業部長だろうが、予定が空いていれば、自分の私用のために全員の会議をずらすことは全く問題ない。日本企業だと、プライベートが第一という概念が薄い上司が結構いるので、この優先順位を印籠のごとく振りかざすと煙たがられるけど、基本的にこれに反対する人はいない。あとは、日時をいつもと変更するから、前日にリマインドを入れておけば完璧。むしろ、しっかりしているという印象になる。ということで、クソうまい弁当を注文し、ランチミーティングをし、タクってレコーディング現場に向かいました。笑

そんなこんなでギリギリのところをうまくすり抜け、1年近くバンド活動をやっていましたが、突然の事件で卒業することになりました。

アメリカ転勤

です。これは本当に驚いた。ここ10年間、ずっと一度海外で働きたいと思っていたけど、まさかこのタイミングとは。正直、バンドが乗りに乗っていたタイミングでもあったし、またの機会にしようかなとも思ったけど、実はアメリカ転勤は相当に千載一遇のチャンスなので行くことにした。理由は2つ。

  1. ビザが非常に取りにくい
    まずこれね。仮に将来、自力で海外で働こうと思っても、未経験でいきなりアメリカで働くことは現実的にほぼ不可能。読者の皆様にはあまり絶望感を味わわせるつもりはないんだけど、仮にアメリカの大学を卒業した場合、卒業生にはインターンビザという1年限定のビザが発給される。これをもとにアメリカの企業で働き、働きながら別の就労ビザ(H1が多い)をゲットすることになるんだけど、H1というのは専門職ビザで、基本的にはその分野に対する業務経験(=就業年数)がないと取得できない。つまり、1年そこら働いたぐらいじゃ、基本的にはH1ビザは取得できないということ。一方、駐在員はL1ビザという、グローバル企業の社内異動用ビザが簡単に取れるので超楽勝。でもこのビザは本社で1年以上働いた実績がなきゃいけないから、米国大学出身者はほぼ取れない。
    ということで、コネやカネなしでアメリカで合法的に就労するのはかなり難しい。ましてや現政権は移民の縮小を進めているだけに、今後もっと厳しくなる可能性がある。
  2. 会社の注力分野ではない
    ワタクシの会社はものづくりに関連した企業のため、主戦場は中国・東南アジアです。つまり北米はあんまり注力していない。だから、海外行きたいです!と言ったとしても、ほとんどの場合はタイかベトナムか中国に飛ばされるわけ。北米で人が必要になるケースは相当低いから、それを引き当てることもかなりレアケース。あと、キャリア上、転職したとしてもメーカー関連になる可能性が高く、仮に転職してもアジアになる可能性が高い。つまり、このチャンスを逃すとアメリカで働ける可能性ってほとんどなくなっちゃうということ。

 ということで、今回のアメリカは千載一遇だったというわけ。
さて、4か月生活してみての感想ですが、

  • とにかくフランク
  • みんな英語うまい
  • 合理的

 あたりに尽きるね。まずとにかくフランク。スモールトークから、会議中にジョークを挟んじゃう感じから、店員とのやりとりから、、、、何から何までとにかくフランク。別に無礼だなと感じないのは、恐らくみんな笑顔で楽しそうだから。例えばハンバーガー屋に入ったとき、仮にも客が入店したのにも関わらずずっと店員同士で雑談している。いよいよ注文しようとレジに近づくと、笑顔で「Hi, how can I help you?(意訳:ご注文お決まりですか?)」と言われる。これ、日本でやったら即刻炎上するんだろうけど、実際に目にすると、本人たち楽しそうだし、笑顔だし、別にこっちに悪いこと何もしてないし、全く嫌な気持ちはしない。日本だったら、客が店に入った瞬間に身体を緊張させて、「いらっしゃいませ!」と言い、客の挙動を無言で見守らなきゃいけないんだろうなあ。この違いはなんだろう。

 そして、当たり前だけどみんな英語うまい。ネイティブだから当たり前だけど。笑 他の多くの国って、基本的には外国語としての英語で話す。もちろん僕もそう。だけどこっちは完全にネイティブだから、本当にうまいし早いし、とにかく容赦ない。だけどその分、とても勉強になる。しかもシカゴというのは東西海岸と違って最近は移民が(多分)少なくて、外国人と接する機会が少ない人が多い印象。だからみんな平気で早口でしゃべる。このレベルであと数年間もみくちゃにされたら、他の国に行ったら相当アドバンテージなんじゃなかろうか。
ただし、映画の英語を理解するとか、小説を全部英語で読めるとか、ネイティブとの会話を100%理解するとかいうレベルは全く別の話。相当にレベルが上がらないと厳しい。仕事の英語の方がよっぽど楽勝。だから、転職の募集要項に「ビジネスレベルの英語」って書いてあったら、結構な人は自分はほぼ条件を満たしていると考えていいと思う。日常会話レベルの方がよっぽどレベル高いと思うよ。笑

そして合理的。とにかく信じられないぐらい合理的。いかに人手をかけずに目的を達成するかに、クレイジーなほどにこだわっている。
例えば、日本のETCのような機械が15ドルで購入できて、ウェブでクレジットカードと一瞬で連携できたり、銀行のATMがドライブスルーになっていたり。
この合理性信仰のおかげで、合理的なやり方できない領域の品質向上を目指さないようになる。例えば、人参は特定の形にカットしたものしか置いていないし、魚をおろすサービスとかはない。人に無理な作業をやらせないから、その分仕事がみんなよくも悪くもテキトー。でもシステムがちゃんとしてるからテキトーさが致命傷になることは少ない。そして、この結果、人が介在する領域が減るから人件費が上がっても全体のコストがそこまであがらない。人が不要になるけど、新しいビジネスがどんどん増えてるから失業者はそんなに増えない。この仕組みを見ていると、日本人がどれだけ閉塞感の中で生きているかよく分かる。もちろんメシも店員のサービスも、なにからなにまで日本の品質ってすごいんだけど、その代償がこの閉塞感につながっているのだとしたら、多少テキトーでもいいから可能性を感じる場所で生きていたい。

どうですか。みんなアメリカ行きたくなったでしょう。メシだけはちょっと残念な気もするけど、それでも多少カネを積めばおいしいもの食べられるし、なにより毎日そこそこのメシ食ってると慣れてくるよ!笑

アメリカの生活については、日々気づきがあるので、まとめて話すの難しいね。アメリカライフ用にTwitter始めてみたので、よろしければどうぞ。

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それでは今日はこのへんで。今年はこれで更新最後かなーーーみなさんよいお年をお迎えください。

(1時間10分、3390字)