メキシコ出張記

 様々な人に脅されながら始まったメキシコ出張だったが、幸いにも、まったく何事もなく最終日を迎えていた。すっかり慣れっこのUberを使いこなし、颯爽とケレタロ空港(メキシコ)に到着、到着ロビーと出発ロビーを間違えながらも無事セキュリティゲート通過。そういえばバタバタしていてお土産を買えなかった。とりあえずいいテキーラを、と思い立ってDon Julioを購入。出発時刻を多少超過したものの、無事僕を乗せた飛行機はダラスに向かって飛び立った。

 機内で最後のシエスタを楽しみ、いよいよ到着予定時刻が近づいてくる。すると、突然のアナウンス。

 「出発ちょっと遅れたらダラスの上空が非常に混雑する時間に到着することになってしまいました。しかも今全然燃料載せてなくて上空を旋回できないからサンアントニオ空港に降りて給油します」

 突然のことにややざわつく機内。しかし僕は4時間も乗り継ぎ時間を見ていたから余裕である。全く動じない。給油してすぐ発車するならそんなに時間かからないだろう。ちょっと時間が厳しくなったが、まあ問題ないだろう。そう思って給油完了を待った。

 しばらく待った。だいぶ待った。全く完了しない。「あと20分で終わります」というアナウンス。いや、20分前にもあと20分て言ったような。。。結局飛んだのはサンアントニオ到着後、なんと1.5時間後。ダラス到着時には僕の飛行機は搭乗完了していた。

 実は翌日正午、日本へのフライトを予定していた。遅くとも朝10時までには必ずシカゴについていなければならない。現在20:30@ダラス。22:25のダラス発シカゴ行き最終便に振り替えできないと、日本行きの当日にシカゴに着くことになる。こんなこともあろうかと空港に停めた車には日本行きのスーツケースを用意してあったが、シカゴ着の飛行機がちょっとでも遅れたらアウトである。なんとしても今日中にシカゴに着きたい。

 しかし、ダラスでのアメリカ入国には様々なハードルがある。まず、ダラスはメキシコ便の玄関口であり、メキシコ人の入国希望者が多い。ただでさえ他の空港より時間がかかるのに、トランプ政権になってからますます時間を食う。平気で2時間待たされることもある。また、僕のビザには表示上のちょっとした問題があった。もちろんデータ上は何ら問題ないのだが、パスポートに貼り付けられているビザは有効期限が切れているように見えてしまう。入国の最終的な可否判断は入国管理官に委ねられるため、もめることが多い。つまり僕は、ダラス空港でこの2時間の間に、メキシコ人と共に入国審査に並び、パスポート上の表示不具合を入国管理官に説明し、22:25のフライトに振り替えてもらわないと、同日中にシカゴに到着することは絶望的である。この中の一つでもスタックしたら翌朝発となり、大きなリスクを負うことになる。

 ということを考えながら、ダラスの入国審査に到着。すると、めちゃくちゃ空いているではないか!!!!どうやら、ビザ保有者は別のレーンが使えるようになっているようだった(奇跡①)。続いて、意を決して入国管理官にアタック。涼しい顔をしてパスポートを渡すと、やはりパスポートを突っ込まれる。

 「これ、期限切れてるわよ」

 「いや、これは表示だけの問題で、データ上は問題ないと弁護士から聞いてます」

 「私は弁護士ではなくあなたに喋ってるんだけど」

 早速洗礼を受ける。そういえば、もう10年近く前になるが、シカゴでの入国でウソがバレて大変な思いをした。でもあの時に比べれば今回は会社の後ろ盾もあるし、気持ち的に余裕がある。あらかじめ用意してあった書類を出し、「ほら、オッケー出てますよ」と応酬。すると、よくわからないが「今回はOKしてあげるわ」ということで無事通過!(奇跡②)信じられないことがあるものだ。半分ダラス泊を覚悟していたが、だいぶ光が見えてきた。最後は飛行機の振り替えだ。これも、あらかじめ「おたくのフライトが遅れたから振り替えてくれと言っているんじゃないか!」とか、「俺は宿泊費を負担する気は全くない。床で寝ろというのか?」とか、思いつく限りの状況に応じた返しの文句を考えていた。半分血眼になってカウンターに詰め寄る。

 「ダラス行きの飛行機が遅れちゃったから、最終便に振り替えてくれませんか?」

 「OKよ。席あるから問題ないわね。はい、これチケット」

 なんとも拍子抜けだが、無事振り替えのチケットもゲット(奇跡③)。奇跡が3つも重なって、なんとか今日のうちにシカゴに帰れる。本当に助かった・・・

 ということで、いろんなアクシデントに見舞われながらも、奇跡が重なってなんとか帰ることができた(が、結局また飛行機が遅れて着陸がAM1:00、家に着いた時には2:00を回っていた。この原稿は日本行きのフライトの中で書いている。さすがに疲れた。それではまた次回)。

(2時間、2000文字)

ゆづ〜〜〜〜〜

羽生選手のコメントについて。「芸術とは、あきらかに、正しい技術、徹底された基礎によって裏付けされた表現力がないと、芸術として成り立たないと思っています」

はい!これ!賛否両論だけど直近のイメージもあって、賛成の人が多いんじゃなかろうか。
ピアニストの端くれとして、一応言っておくと、限りなく正論に近いけど、言い切ってはいけない!とピアニストの端くれとして思う。ここからは音楽について話すけど、21世紀の音楽において、技術的に優れていない音楽はないとおもいます。歌は下手なやつたくさんあるけど、ほとんどがたくみに編集されていてあまり下手だと感じさせない。なぜ技術的に優れているかというと、だれかに受け入れてもらうものには、技術が必要不可欠だからです。なんとなく自分の中に発散したい気持ちの塊があって、それを爆発させてアウトプットするのが芸術なんだけど、それだけだと誰も見てくれない。そのままだと受け手のことを考えてないからね。ということで、ここからが技術の出番。表現したい気持ちやメッセージを、どうやったら伝わるかを考えた上でアウトプットを作とええる。例えば、8分音符の裏拍にアクセントをつけ、躍動感のあるビートにしたいとする。この時、8分音符の裏拍を弾くのがヘタクソで、タイミングが前後にずれてると、躍動感は感じにくい。たとえ本人が相当に気持ち良さそうだとしてもね。

ということで、芸術それ自体は自分自身の表現でしかないので、他人にどう見られるかは関係ないんだけど、ほとんどの場合において、芸術というのは他人に見られることを前提として作られている。そうすると、見ただけで感じ取ってもらえるような記号化など、伝えるための技術が必要になるわけだ。

一方で、技術が全く不要なまま相手に伝わっちゃう例もある。例えば、Bossa Novaで有名なアントニオ・カルロス・ジョビンは、イパネマの娘で素人に女声ボーカルを頼んでいる。全然トレーニングもしていないはず。なのにカッコよく感じちゃう。ヘタウマというものです。つまり、技術がなくても人に見せる芸術としてさえ、成り立っている場合がある。レアだけど。

ということで、芸術を誰かに伝えたい場合は技術はほぼ必須です。ほとんどの場合、これに当てはまるだろうね。最初、テクニックなんて磨いても意味ないと思ってたけど全然違った。早いパッセージを弾けるようになって初めて、ゆっくりな曲で自分の好きなタイミングに好きな音を乗せることができるようになった。誰にも聞かれない山奥に一人で住むなら、特に技術なんて気にしなくても、自分の思う通りに音楽ひけばOKよ。自分がどっちを求めてるのかで、進む道を変えたほうがいいですね。

ではごきげんよう

(980字、15分)

 

 

 

 

今日は暖かい

相変わらず殺人的な仕事量で死にそうです。死んだらこのブログがとくダネとかに嗅ぎつけられて、やはり生前から仕事の量について不満を漏らしていた、みたいなコメントがされるんでしょうねえ。死なないけど。幸いにも学生時代、体力ギリギリまでバイトと遊びをやっておいたおかげで、意外となんとかなっています。大学生の頃、キーボードを始めたての頃、採譜がどうしてもできなくて、練習のたびに前日徹夜していたことを思い出す。今なんて、簡単な曲だったらルートと曲の構成しか書かなくなったよね。笑 それを考えるとすごい進歩。ま、もう10年やってるしなあ・・・

弊社は3月決算でございますので、今絶賛来期の計画策定に忙殺されています。弊社は結構特殊な会社で、各事業部がこれだと思うビジネスプランをプレゼンして、予算を取っていくスタイルになっています。このやり方は小さい組織で経営者人材を鍛えていくにはとても効果的なやり方。他の大企業だと、基本的に戦略を考えるのなんて部長以上の仕事。しかも部長になるのは40歳過ぎぐらいから。ここで初めて戦略を考えるなんてうまくいくわけないでしょ。もっと小さい組織で戦略立案をやり、たくさん失敗してたくさん学んで、ようやく大きな組織での戦略が語れるようになる。これが会社としても一番リスクが小さいと思う。弊社が狙っていたのはまさにそれで、この10年ぐらいはこのやり方が機能していたんだけど、ここ数年で急激に事業規模が拡大してきて、それに伴って語るべき戦略を大きくする必要に迫られてきた。そうするとチーム単位でチマチマ戦略を考えることが非常に非効率になり、結果、現地法人単位とか、カンパニー単位とかでしか戦略を作らなくなってきた。そうなると、戦略を考えるのはお偉いさん方の仕事になり、ペーペーの我々はそれを受けて必要なデータを作るだけ、という分担になる。戦略もクソもなくなる。大学生の各位はわからないかもしれませんが、作業になった瞬間、モチベーションも学びも全くなくなる。ただ単に時間を浪費するだけ。バイトばっかりやっている大学生読者の皆様は、「座って作業してるだけだったらいいじゃん」と思うと思いますが、これ全然ダメです。なぜなら、仕事を通じて自分の経験を上げていかなければならないから。なぜ経験値を上げる必要があるかというと、自分のやりたい仕事ややりたいワークスタイルを貫くためには、自分に経験がないといけないから。もし、経験値も上げずに、言われた仕事だけやっていて、それなりに給料をもらえる会社にいたとしたら、一生会社の命令に従わなければならなくなるよ。もしブラック目な会社に入っちゃって、かなり残業を強いる会社だとしても、毎日残業しなきゃいけなくなるよ。あとは、東芝みたいに急に業績が急落した時に、しがみつく以外に何の選択肢もなくなるよ。ちなみに、知り合いの転職エージェントに聞いたけど、東芝社員が転職サイトにめちゃくちゃ登録してるって。何だけど、あまりに偏りすぎた治験しかないから紹介できる仕事がないんだってさ。これ、完全に詰んだよね。泥舟とわかってる会社に最後までい続けなければならない。さっさと倒産するならまだしも、これがダラダラ延命しちゃったら、例えば40歳から10年間、風前の灯みたいな会社で言われたことを黙々とやらざるを得なかったら、50歳で会社を放り出されてもどこも拾ってくれないよ。
ちなみに、今回は東芝の話だけど、読者様は知らないかもしれないけど、10年前は シャープという会社は大絶賛されていたんだよ。業績も超良かったし、就職の人気も高かった。その前で言えば山一證券とか、JALとか、、、このクラスの会社なんて日本に100社ぐらいしかないと思うんだけど、そのうち数社は経営危機もしくは経営破綻しているわけよ。大企業に入っても、もし言われたことしかしてなかったら、数%の確率で人生が詰む可能性があるということ。だからこそ、キャリア形成は自分ごとだと思って積極的に考えた方がいい。ただし、入って数年は自分のやりたいことが叶うとは限らない。そんなに簡単に異動にもならないし。だからこそ、入って数年をどういう風に過ごしたいかを決め、その上でそういう過ごし方ができそうな会社に入った方がいい。新卒後数年というのは本当にリスクが高いから。だって、入社2年目で自分の会社が潰れたらどうする?スキルも何にもないのに社会に放り出されるわけ。これだけは避けた方がいい。とりあえず10年ぐらいは潰れなさそうで、初期のキャリア形成が思い通りにできそうな会社を選んだ方がいい。そして、途中から自分がどんな人間になりたいか、どういう30代を過ごしたいかを徐々に考え始め、27ぐらいから準備を始め、必要なスキルを一つずつゲットしていくのが一番いいと思う。
ちなみにワタクシは、28歳の時、①収益に責任を持つ立場②マネジメント③海外勤務経験をやっておかなければならないと思い、転職した。そろそろ4年ぐらいになるけど(トシがバレちゃう)、幸いにも3つとも経験できたからこの転職は大成功。殺人的に忙しいけど、趣味をやりながら、結婚し、キャリアに必要なスキルも得ることができた。最高形すな。

ということで、今日は暖かいです(タイトルに戻った)。日中、曇りで3度だとしても今日は暖かくて気持ちがいい日だ、と思えるようになった。ちなみにシカゴは気温に波があるものの、寒いと−20度とかはザラにあるからね。それに比べると死ぬほど暖かい。東京の各位、5度ぐらいでびびってんじゃねええ!!!!!!!

それではご機嫌よう。

(35分、2292文字)

 

 

 

今年もいろいろありました - バンド編その2とアメリカ編

はい。前回、あまりに調子こいて筆を思うままに進めまくってしまった結果、仕事とバンドの両立について好き放題書いてしまって全然バンドの話ができませんでした!笑
ということで続き、いきます。

(前回のお話はこちら

うまいこと練習と仕事のバランスを取りながら進んでいましたが、PV撮影とレコーディングだけは完全にド平日でした。未だに覚えてるけどレコーディングは11月の金曜日に2回、PVは年明けの1月の水曜日でした。私の事業部では、マネージャー陣が全員集まる会議が毎週金曜日に開催されており、レコーディングは完全に丸被り。これは困った。ので、とりあえず事業部長に速攻で相談。このとき、多分9月下旬ぐらい。これだけ先の話なら、事業部長もNGを出すことはないはず。意を決して聞いてみる。

ぼく「11月、2回ほど金曜の午後に私用が入ってしまいました。定例会の時間、ずらすことできますでしょうか?」
事業部長「全然OK。会議室の手配とみんなの予定調整だけよろしくね。あ、でも午後出るならランチミーティングにしようか。会社の金でおいしい弁当とか買ってさ!」

ということで快諾。よかった。ここで絶対やっていけないのは、会議の時間に別件が入っている=会議出れないです、という旨で相談してしまうこと。この優先順位の判断は間違えない方がいい。「外せない私用>全員参加での定例会>いつもの日時」という順番。プライベートが一番重要。ワタクシは一番新米のマネージャーだったのですが、先輩だろうが事業部長だろうが、予定が空いていれば、自分の私用のために全員の会議をずらすことは全く問題ない。日本企業だと、プライベートが第一という概念が薄い上司が結構いるので、この優先順位を印籠のごとく振りかざすと煙たがられるけど、基本的にこれに反対する人はいない。あとは、日時をいつもと変更するから、前日にリマインドを入れておけば完璧。むしろ、しっかりしているという印象になる。ということで、クソうまい弁当を注文し、ランチミーティングをし、タクってレコーディング現場に向かいました。笑

そんなこんなでギリギリのところをうまくすり抜け、1年近くバンド活動をやっていましたが、突然の事件で卒業することになりました。

アメリカ転勤

です。これは本当に驚いた。ここ10年間、ずっと一度海外で働きたいと思っていたけど、まさかこのタイミングとは。正直、バンドが乗りに乗っていたタイミングでもあったし、またの機会にしようかなとも思ったけど、実はアメリカ転勤は相当に千載一遇のチャンスなので行くことにした。理由は2つ。

  1. ビザが非常に取りにくい
    まずこれね。仮に将来、自力で海外で働こうと思っても、未経験でいきなりアメリカで働くことは現実的にほぼ不可能。読者の皆様にはあまり絶望感を味わわせるつもりはないんだけど、仮にアメリカの大学を卒業した場合、卒業生にはインターンビザという1年限定のビザが発給される。これをもとにアメリカの企業で働き、働きながら別の就労ビザ(H1が多い)をゲットすることになるんだけど、H1というのは専門職ビザで、基本的にはその分野に対する業務経験(=就業年数)がないと取得できない。つまり、1年そこら働いたぐらいじゃ、基本的にはH1ビザは取得できないということ。一方、駐在員はL1ビザという、グローバル企業の社内異動用ビザが簡単に取れるので超楽勝。でもこのビザは本社で1年以上働いた実績がなきゃいけないから、米国大学出身者はほぼ取れない。
    ということで、コネやカネなしでアメリカで合法的に就労するのはかなり難しい。ましてや現政権は移民の縮小を進めているだけに、今後もっと厳しくなる可能性がある。
  2. 会社の注力分野ではない
    ワタクシの会社はものづくりに関連した企業のため、主戦場は中国・東南アジアです。つまり北米はあんまり注力していない。だから、海外行きたいです!と言ったとしても、ほとんどの場合はタイかベトナムか中国に飛ばされるわけ。北米で人が必要になるケースは相当低いから、それを引き当てることもかなりレアケース。あと、キャリア上、転職したとしてもメーカー関連になる可能性が高く、仮に転職してもアジアになる可能性が高い。つまり、このチャンスを逃すとアメリカで働ける可能性ってほとんどなくなっちゃうということ。

 ということで、今回のアメリカは千載一遇だったというわけ。
さて、4か月生活してみての感想ですが、

  • とにかくフランク
  • みんな英語うまい
  • 合理的

 あたりに尽きるね。まずとにかくフランク。スモールトークから、会議中にジョークを挟んじゃう感じから、店員とのやりとりから、、、、何から何までとにかくフランク。別に無礼だなと感じないのは、恐らくみんな笑顔で楽しそうだから。例えばハンバーガー屋に入ったとき、仮にも客が入店したのにも関わらずずっと店員同士で雑談している。いよいよ注文しようとレジに近づくと、笑顔で「Hi, how can I help you?(意訳:ご注文お決まりですか?)」と言われる。これ、日本でやったら即刻炎上するんだろうけど、実際に目にすると、本人たち楽しそうだし、笑顔だし、別にこっちに悪いこと何もしてないし、全く嫌な気持ちはしない。日本だったら、客が店に入った瞬間に身体を緊張させて、「いらっしゃいませ!」と言い、客の挙動を無言で見守らなきゃいけないんだろうなあ。この違いはなんだろう。

 そして、当たり前だけどみんな英語うまい。ネイティブだから当たり前だけど。笑 他の多くの国って、基本的には外国語としての英語で話す。もちろん僕もそう。だけどこっちは完全にネイティブだから、本当にうまいし早いし、とにかく容赦ない。だけどその分、とても勉強になる。しかもシカゴというのは東西海岸と違って最近は移民が(多分)少なくて、外国人と接する機会が少ない人が多い印象。だからみんな平気で早口でしゃべる。このレベルであと数年間もみくちゃにされたら、他の国に行ったら相当アドバンテージなんじゃなかろうか。
ただし、映画の英語を理解するとか、小説を全部英語で読めるとか、ネイティブとの会話を100%理解するとかいうレベルは全く別の話。相当にレベルが上がらないと厳しい。仕事の英語の方がよっぽど楽勝。だから、転職の募集要項に「ビジネスレベルの英語」って書いてあったら、結構な人は自分はほぼ条件を満たしていると考えていいと思う。日常会話レベルの方がよっぽどレベル高いと思うよ。笑

そして合理的。とにかく信じられないぐらい合理的。いかに人手をかけずに目的を達成するかに、クレイジーなほどにこだわっている。
例えば、日本のETCのような機械が15ドルで購入できて、ウェブでクレジットカードと一瞬で連携できたり、銀行のATMがドライブスルーになっていたり。
この合理性信仰のおかげで、合理的なやり方できない領域の品質向上を目指さないようになる。例えば、人参は特定の形にカットしたものしか置いていないし、魚をおろすサービスとかはない。人に無理な作業をやらせないから、その分仕事がみんなよくも悪くもテキトー。でもシステムがちゃんとしてるからテキトーさが致命傷になることは少ない。そして、この結果、人が介在する領域が減るから人件費が上がっても全体のコストがそこまであがらない。人が不要になるけど、新しいビジネスがどんどん増えてるから失業者はそんなに増えない。この仕組みを見ていると、日本人がどれだけ閉塞感の中で生きているかよく分かる。もちろんメシも店員のサービスも、なにからなにまで日本の品質ってすごいんだけど、その代償がこの閉塞感につながっているのだとしたら、多少テキトーでもいいから可能性を感じる場所で生きていたい。

どうですか。みんなアメリカ行きたくなったでしょう。メシだけはちょっと残念な気もするけど、それでも多少カネを積めばおいしいもの食べられるし、なにより毎日そこそこのメシ食ってると慣れてくるよ!笑

アメリカの生活については、日々気づきがあるので、まとめて話すの難しいね。アメリカライフ用にTwitter始めてみたので、よろしければどうぞ。

twitter.com

それでは今日はこのへんで。今年はこれで更新最後かなーーーみなさんよいお年をお迎えください。

(1時間10分、3390字)

 

今年もいろいろありました - バンド編 その1

はいはいはいはい結局、またしてもほったらかしになりました。すいません。渡米後、友達と飲むこともなくなり、夜はおとなしく帰ることが多かったので、更新頻度上がるかなと思ったのですが、最近DTMにハマり、かつ仕事が殺人的に忙しくなってきましたので、ほぼ時間ありませんでした!すいません。やっぱり明確に時間を作らなきゃダメだね。

さて、あっという間に年末を迎えることとなりました。今年は本当にいろいろあった。以下、備忘録でつらつら書いておきます。

  • バンドでCD全国流通
    これね。これが今年一番のハイライトかな。2016年の夏に加入して、2016年末にレコーディング、今年の冬にPV撮影等を進め、4月末に満を持してアルバムリリース!!!!
    このバンド加入への経緯はかなり複雑でした。詳細は省きますが、とにかく交友関係が繋がりまくった結果たどり着き、ライブ見たらめちゃくちゃかっこよかったから、猛アタックしました。笑 このバンドには鍵盤必要だよ!!!と。笑
    渋谷のカフェの店長が立上げたバンドで、もともとは箱バンドぐらいの位置づけだったみたいなんだけど、渋谷のいろんなライブバーとつながったりして活動が本格化。渋谷を飛び出して夏フェスに出たり、有名人をゲストに呼んでイベント打ったり、楽しいこといろいろやってたら、カフェ系列のレーベルでCD出してくれることになったという。
    当然だけど当方はしがないサラリーマンなので平日はマジでがっつり仕事をし、平日夜と週末をうまく使って参加していました。
    社会人が仕事以外のアクティビティ(家庭生活や趣味など)とどうやって向き合うか、というのは一つ大きなテーマだと思う。もともと当方は社畜度高めなので長時間労働が基本のため、平日は仕事以外の予定を入れるとか、全くあり得ないと思ってた。せいぜい飲み会ぐらいか。飲み会がなければ、基本的に毎日21時ぐらいまで働き、週に数回は終電、というかんじだった。
    でもこのバンドをやるためには、平日絶対に練習に行かなければならない。20:30スタートだったから、なにがあっても週に1回、20:00に会社を出なければならなかった。最初絶対無理だと思ったけど、これを実現するために朝早くから仕事をするようになった。そうすると、夜眠くなるので、帰ったら無駄な夜更かしをせずにすぐ寝るようになった。かくして、朝型のワークスタイルを手に入れ、夜は週に1回、確実に練習に参加することができるようになった。
    大学生の読者様の中には、「げーーーなんでこの人こんなに働いてるの!意味不明。バカじゃないの?」と思っている人もいるでしょう。実際バカなのかもしれない。実は、本当に空気を読まなければ、大体の会社は、毎日6時に帰ることもできるよ。なんだけど、成熟していない会社だと、チャレンジングな仕事を任されるには、ある程度量をこなせることを上司に示さないといけない。ウチの会社も未成熟なため、御多分に漏れずそんな状況でした。ということで、当方も結果的に仕事量が多いことを厭わなかった。ちなみに、ほとんどの日本企業はそんなもんよ。地方の小さい会社とかだと、サクっと帰れるらしいけど。。。
    ともかく、この会社にいる状況で、キャリアを犠牲にせずに音楽ライフを充実させるためには、「仕事の量を減らさずに早く帰る」という、一見すると矛盾した目標を達成しなければならない。なんだけど、実は矛盾していない。まず早起きして会社に行けば、夜早く帰っても仕事の時間はあまり減らない。また、朝は人が少ないから作業がはかどる。これ、大学生からしたら驚くかもしれないけど、残業時間になると余計な雑談(もしくは、仕事の話なんだけど生産性の非常に低い会話)を仕掛けてくるヤツが必ずいる。あと、基本的に人間は夜は効率上がらないから、夜の残業は生産性が落ちる。つまり、早朝に仕事をすることで、効率が上がるから、仕事の量そのままで時間短縮ができる。
    ということで、このバンドをやるために仕事への取り組み方と自分のタイムスケジュールを変え、なんとか両立させることができたわけ!!自分がやりたいことを明確にし、環境と所与の条件を整理して、自分の行動のどこを変化させるのか冷静に見極め、ストイックに実行する。これはどんな活動においても超重要。これができないと、「変化に対応できないヤツ」のレッテルを貼られるし、自分が得たい成果なんて何も成し遂げることができない。

だいぶ長くなってしまった。ということで、今日はここまで。笑 次回は、ド平日にPV撮影を入れられた時の、上司へのネゴ方法と、渡米編です。今年は本当に盛りだくさん・・・

 

(40分、1988文字)

 

Day11 -ブルーノマーズ!!!(ライブレポ)-

昨日書けなかったので。みてきましたよブルーノマーズ!!これは完全にアメリカ住まいの特権ですね。素晴らしいタイミングでシカゴに来られましたので、450ドル払ってチケット取りました。ちなみに、みんなにはさんざんシカゴ住まいだと言っていますが、職場はシカゴから高速を1時間ぶっ飛ばしてようやくつく場所にあります。笑 シカゴ郊外とかいってるけど、用賀料金所から東名1時間ぶっ飛ばしたら普通に小田原ぐらいまでは行けそうだよね。まあそんな街に住んでいます。

さてまた話が逸れそうでしたが、今日はちゃんとブルーノマーズについて語らなければ。曲順は忘れちゃったけど曲目はこんな感じ(ちょっと違うかも):

Locked out of Heaven
Treasure
When I was your man
Just the way you are
Runaway baby
Marry you
Talking to the moon
24K Magic
Chunky
Perm
That's what I like
Versace on the floor
Straight up & down
Calling All my lovelies
Finesse
Too good to say goodby
Uptown funk

ツアータイトルがアルバム名なだけあって、アルバム24K magicの曲は全部やっていました。そのほかの曲も過去のアルバムの人気曲をしっかり押さえてあって、誰でも楽しめるような内容になっています。

驚いたのはバックミュージシャンのマルチプレーヤーっぷり。「歌って踊れるアイドル」なんて全然甘い。あいつら、管楽器とコーラスとダンスと鍵盤やってるんだぜ!!!!!信じられない。恐らく最低限の人数でバンドを組んで、そのメンバーでずっとツアーを回るってのがコンセプトなんだろうね。メンバーの入れ替えは一切なし。ドラム・ベース・鍵盤・ギター・ペット・サックス・トロンボーン・MC・ボーカルの10人で全てやっていた。24K Magicの冒頭のトークボックスとかはさすがに同期使ってたけどね。

今回は会場がUnited Centerという、United airlinesがネーミングライツを持っているシカゴブルズの本拠地だったんだけど(ややこしい)、とにかくでかい!!!!3階の端っことか、youtube見てた方がいいんじゃないかと思うぐらい広い。笑 

一方で、ライブそのものに死ぬほど感動したかというと、そこまででもなかった。エンターテイメントとして楽しいか楽しくないかと言ったらとても楽しいんだけど、アートとして見にいくもんじゃないね。数年前にアリシア横浜アリーナで見たときは席が遠くてもすごく感動したんだけど、今回はそうでもなかった。それよりよっぽど、先週ニューヨークで見たErick harlandというドラマーの方が無名だけど感動した。個人的には、音楽には魂の叫びがないとダメなんだよなあ。ただうまいだけじゃダメで、なにかハッとさせるものが必要。基本的にはボーカルで一番感じやすいけど、今回はドラマーだった。ドラムも表現力豊かだよね。本当はピアノもすごく感動すると思うんだけど、最近のピアニストはなんというか、ソツなくうまいやつが多い気がする。伴奏者としては申し分ないんだけど、そんなに聞くためにカネ払ってるんじゃないから、と言いたい。いやもちろん職業音楽家としてやっていくにはとても重要な要素なんだけどね!!

当然ブルーノマーズがソツなくやってるただのチケット泥棒というつもりは全くないし、450ドル払った価値は十分あったと思わせる内容だった。なんだけど、すごく偏狭な趣味である当方にとっては、やや右脳が不完全燃焼かな、という感触でした。

日本では2日しかやらないんだよね!!!大してオススメしてないような書きぶりになっちゃったけど、絶対見た方がいいのは間違いないから。(でも、4万5千円をこのチケットに使うならタイで貧乏旅行した方がいいと思うのは事実・・・)

ということで、お金に余裕のある社会人音楽家の各位につきましては、絶対に見に行った方がいいと思いますわね。それでは今日はこのへんで。

(所要時間25分、1722文字)

 

 

 

 

 

Day 10 -日本ではお盆も終わりましたね-

どうもみなさま、日本は月曜日ですね。このサイトのメインターゲットである大学生の皆様は今絶賛夏休み中で、曜日の感覚なんてどっかいっちゃったよね。社会人の皆様は、お盆も終わっちゃってだいぶ憂鬱な月曜日を迎えていることと思います。御愁傷様でございます。大学生の皆様に言っておくと、先週まではお盆期間ということもあって、仮に自分が出社していたとしても取引先が一部休んでいたり、取引先の担当者がなかったり、全体的に仕事の進みが遅いんです。こういう時は緊急度が低いけど重要度が高いタスクに集中できるからすごく楽しいわけ。例えば営業だったら、普段だったら客が依頼してくる見積もりの計算とか客への提案に追われるんだけど、そういうのがないから、部署として狙うべき新たな市場の検討とか、もうちょっと中長期の販売戦略検討とか、楽しい仕事ができるわけ。多分想像つかないだろうけど。。。
ちなみに、個人的に大学生で絶対やっとくべきだなと思ったのはインターンと海外旅行ね。大学生の時はこの二つにどんなメリットがあるのか全くわからなくてひたすらバンドばっかりやっていたんだけど、最短で2つ合わせても3週間でできるし、海外旅行も東南アジアなら相当安く行けるから絶対行くべき!!!親にカネ借りてでも行ったほうがいい。日本で学生やってるだけの人は、世界を知らなさすぎる。騙されたと思って行ってみてほしい。だいたいバンドサークルの奴らって旅行もインターンもやらないんだけど、本当に就活で苦労するよ。バンドサークルって、人が集まって一つのゴールを目指すという意味ではとても就活でのウケがいいはずなんだけど、ほとんどの人が、自分のサークルを客観的な立場に自分を置いて俯瞰したことがないから全然客観的に語れない。自分がやってきたことって、よっぽど優秀な人じゃない限り、別の環境との比較でしか語れないからね。そういう意味でも、インターンと海外旅行は自分の置かれてる環境と全然違う環境だからすごくおすすめ。だいたい、将来会社員になろうとしてる人が、就職活動の段階で、仕事がどのように進んでいくのか全くイメージ持っていないってとても危険だと思うよ。ワタクシはまさにそうだったんだけど!笑
海外旅行は単純に趣味に近いと思うけど、やったことないなら絶対にやっといたほうがいい。日本という国を客観的に見るなら絶対に海外に行ったほうがいい。携帯電話にしろカーナビにしろウォシュレットにしろ、国内市場だけを見つめ続けた結果ガラパゴス化しているものがたくさんある(良い結果を及ぼす場合も稀にあるけどほとんどはマイナス)。みなさんが働き盛りになる頃には人口の25%が高齢者になっているという試算もあるのですが、社会保障の問題もさることながら、消費が減るよね。おまけに人口も減っている。こんな市場で会社だけ成長するなんてことはない。成長しない会社はどれだけ一生懸命やってもちっとも生活が楽にならない。例えばアメリカだったら毎日定時で帰っても800万ぐらいもらえるからね。日本で800万もらおうとしたら、定時で帰ることはほぼあり得ないと思ったほうがいい。クソみたいに混んでる電車に1時間乗り、痴漢に間違われないかとビクビクし、20時か21時頃にようやく会社を出る。そしてまた1時間電車に乗って家に着くのは深夜。報道ステーション見ながらメシを食って寝るみたいな(メシを作って待ってくれる妻がいなかったらコンビニ弁当ですよ!)。
もし読者様が海外に興味を持ったら、会社の事業を海外で伸ばそう、という提案が自然と出てくるようになる。でもそれは恐ろしいことに、海外に行ったことがない人には出てこないアイデア。だって怖いもん。行ったことないとこでビジネスが成功するイメージが持てないもん。でももし大学時代にタイに行ったことがあって、例えばタイのペットボトルが水漏れしてたことを思い出せれば、そんな品質の国に日本の商品を持っていけば絶対成功するというイメージが持てるよね。そしたら、日本は低調だけど海外事業が好調、ということで会社が成長する。成長すると仕事はどんどん楽しくなる。明るい話題が増えて会社も明るくなる。

皆様、音楽に打ち込むのはもちろん素晴らしいことです。僕もそういう大学生活を送ってきて今ほとんど悔いはないのですが、その中で3週間だけでいいから、海外旅行とインターンに使ってみてはどうでしょうか。オジサンのたわ言といえばそれまでなんだけど、失敗から生まれるアドバイスや教訓というのはそれなりに合理性があるものよ。特異な成功例を真似るというのが一番うまく行かないパターン。でも世の中は口当たりの良い成功事例に満ち溢れているのである。合格体験記とか、本当にアテにしちゃダメだぜ。

ということで長くなりましたが、酔ったジジイの人生訓でした。本当は、今日はブルーノマーズのライブレポートをしようと思ったんだけど笑、ツラツラ書いていたら全く関係ない話題で盛り上がってしまった。まあこんな時もあるでしょう、ということで。

(所要時間40分、2000字)