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駆け出しキーボーディストの皆様に耳コピの仕方、曲の解説などやってます。

エレピのエフェクトについて

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きしり🇺🇸 (@kishirisoul) | Twitter

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はい大変にご無沙汰しておりますwみんなこのサイト覚えてくれてるかな?その後、一人前のキーボーディストになれていますでしょうか?まだまだ?では引き続き購読くださいw

今回はエフェクターの使い方について解説します。あ、ちなみに私が選ぶアルバム9枚のレビュー連載は全然人気なかったので一旦休止します。w

皆様、エフェクターといえばどんなものを連想するでしょうか?オルガンにオーバードライブとか、クラビネットにワウとかでしょうか?

喝!!!!!!!そんな飛び道具みたいな音、使い所ないでしょう。そんな音をゴリゴリ使って許されるのはJohn LordとNeal Evansぐらいでしょう。

いいですか、皆さん。みなさんは歌モノのバックができることが目標なんです。歌に「勝って」しまったら失敗です。負けです。そのうちバンドに呼ばれなくなります。
ではエフェクトに何の目的があるのか?それは、サウンド全体の雰囲気を変えることです。歌に勝たずにサウンドの雰囲気を変えるためには、「パッと聞いてもエフェクトがかかってるかよくわからないけど、サウンドが変わった気がする」状態を作ることが大切です。
正直言って、よく聞こえるエフェクトの3倍ぐらい、「かかってるかよく分からないけどサウンドに影響を及ぼしているエフェクト」があります。今回は、エレピ(Rhodes)に使われる地味なエフェクトを解説したいと思います。これ、多分他のサイトでは解説してないですよ。超重要なんだけど説明しにくいから、僕にとってもチャレンジです。それではいきましょう。

Rhodesはみんな知ってるよね。ローズ。Fender Rhodesとも呼ばれますが、エレピの中では最も有名な音ね。商標の関係で、各社のシンセには「Vintage EP」とかそういう名前でプリセットに入っていると思います。
ローズほどエフェクトをかけまくる楽器も珍しいと思う。生で鳴らすことはほぼ皆無。使われるのは、メインどころではこんなかんじでしょうか?実際どんなかんじになるかは

・コーラス
微妙にピッチをズラした音を重ねるエフェクト。かけまくるとハイスタのNothingのイントロギターみたいなかんじになる。薄くかけた時の参考音源がなかなかないんだけど、基本的にはエレクトリックなかんじのサウンドを狙いたい時に使う。あくまでほんの少しね。
一応Rhodesにかけた場合の参考例。これはインストだから結構強めにかけている印象。


Sky High ROOT SOUL feat.CRO-MAGNON

 

フェイザー
これもよく使われるね。音の位相(Phaze)を変化させるからフェイザー。言葉で聞いても全くわからないと思う。笑
Rhodesとフェイザーの組み合わせで最も有名なのはRichard Teeでしょう。その昔、1970年代に大人気だったキーボーディストね。みなさん、覚えておくように。この人も相当強めにかけている印象。Jamiroquaiの鍵盤の人もだいぶかけてるね。Jamiroquaiも相当ファンク色が強いから、ある程度アクの強い音でもあまり気にならない。


Jamiroquai - Cosmic Girl (album version)

改めて聞いたけどこれはコーラスもかかってるね多分笑 ちょっとわかりにくいけど、まあウネウネした感じということがわかっていただければ!どちらかというと日本の歌モノにはあまり使われないような気がする。

 

トレモロ
これが頻度2位。ボリュームを自動で上げ下げしてくれる機能。ビブラートに近いかな。かけすぎるとグワングワンして気持ち悪い。笑

使用例を探そうとしたんだけどあまりにわかりにくすぎるのでやめました。笑 どうしても!という場合は、Grover Washington Jr. の Just the two of usのイントロを参照ください!これは相当トレモロかかってるんだけど、フェイザーもかかっちゃっててちょっとよくわかりにくいと思う。
あまりクセがないエフェクトなので、エフェクトなしだとちょっと奥行き出ないな、という時に頻繁に使われます。大抵とてもわかりにくかったり、他のエフェクトに埋もれてたりするのでよくわからないと思う。ま、自分でかけて録音してみたら相当違いがわかると思うから試してちょーよ!


・アンプシミュレーター
はい最後。堂々一位。これは、かけまくるとディストーションみたいになる。つまり軽い歪みってことね。もともとRhodesは本体のアンプを通すと軽く歪む特性があって、もはやこの歪みも含めてRhodesのサウンドといっても間違いないぐらい。なのでNord以外のほぼ全ての鍵盤ではデフォルトでかかってます。そういう意味ではあまり意識することはないかもしれない。。。でもホント使われてるんだぜ・・・

ということで、Rhodesに使う地味なエフェクタを中心に解説してみました。結構わかりにくいよね。とにかく、これはうすーくかけてみて、原音との違いを確認してみる作業が必須です。ここまで解説してきてアレだけど、正直言って最近のシンセはデフォルト音源のエフェクトがかなりセンス良いので、無理やり変える必要はないかもしれない。実際ワタクシもヤマハのMotif使っていた頃はコーラスとトレモロを時々追加するぐらいだったかなあ。

それではまた。